大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

あいがない・あいがある・飛騨方言

戻る

間、という字を、あい、と呼んで物と物との中間、事と事との中間の時間、などの意味に待ちいるのは 古語辞典に例がいくつもあります。従って、飛騨方言・あいがない、の意味はおわかりでしょう、 隙間があるが狭くてあまり空間がないさま、あるいは事と事とのあいだにあまり時間が立っていないさま、 などを示します。あいがある、は逆の意味です。 もっとも、物と物との中間という意味では、やまあい(山間)という共通語がありますので、 飛騨方言・あいがない、は俚言とはいえないでしょう。

あいがない、の発音ですが、い、な、の二文字に弱アクセントがあり、が、の字は鼻濁音です。 あいがある、の発音ですが、い、あ、の二文字に弱アクセントがあり、が、の字は鼻濁音です。 これ以外のフレーズで使用される事はまずない、と考えます。

また、飛騨方言の同意語に、あいさ、があります。あいさがない、あいさがある、という表現も、 物と物との中間、事と事との中間の時間、ともに用いられます。

ページ先頭に戻る