大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

えらい・飛騨方言

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飛騨方言・えらい、ですが、偉い、優れている、立派だ、尊敬する、などの意味のほかに、 体が苦しい、という意味で用いる事があります。 むしろ、ただ、単にえらい、といえば、後者・体が苦しいを示す事のほうが多いのです。

古語辞典にある言葉であり(浄歌祭文)、ひどく疲れる、苦しい、痛い、の意味があります。各地の方言です。 共通語の、ずいぶん、ひどく、の意味の、えらい、が転じた言葉のようです。 随分と疲れる、という意味の会話文が、随分と、と言うだけで、それは、疲れた、という意味に誰もが 理解するようになり、えらい=苦しい、という意味になったようです。

尚、飛騨方言・えらい、には、痛い、という意味は全くありません。 専ら、何となく体か疲れる、何となく苦しい、という意味で用いられ、このような意味で 同意語に、てきない、ずつない、の飛騨俚言形容詞があります。

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