大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

そんでよし・飛騨方言

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共通語・それで良し、の複合語が撥音便となったことばです。 応用しますと、これで良し、は、こんでよし、あれで良し、は、あんで良し、になります。 そんでよし、の言外の意味は、そのような結果が得られたという事は 以後の結末は言うまでもない事で、議論はそこで中止としてもよい、という事になります。 例えば、

"飲酒運転なんかせると、そんでよしやぞ。絶対に飲酒運転なんかせるな。"という文例は、 飲酒運転をしてしまうと、若し人身事故でもすれば、一生を償いで過ごさなければならなくなり、 そのような人生は全てがおしまいという事でこれ以上の議論をするまでも無い、という意味になります。 つまりはそれでは絶対にいけない、という逆説的な意味になります。

"気が付いたんならすぐにあやまりゃええ。そしゃそんでよし、や。"という文例は、 (過ちに)気が付いたのなら直ちに謝ればよい、 (すぐには許してもらえないかも知れないが、いちいち気にするべきではない) 適切な行為を速やかにしておきさえすれば、つまりは直ぐに謝りさえすれば、それでサバサバとして 少なくとも自分自身の気持ちの整理がつくのだ、という意味になります。 つまりはそれならば言う無し、という文字通りの意味になります。

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