大雑把に言いますと、関東・いる、関西・おる、の東西対立が
在りますが、実際には少し複雑です。
実は東西を分ける線が三つあるのです。
- 飛騨山脈・立石を結ぶ線
- 白山・養老山脈を結ぶ線、
- 若狭湾から琵琶湖を挟んで大阪湾へ抜ける線
です。
飛騨山脈線の東が、いる、の地方です。
飛騨山脈線の西の大半が、おる、の地方なのですが、
実は、白山線と琵琶湖線に囲まれる地方は、いる、の地方なのです
(郷土の研究・方言をしらべよう、四・中部地方
監修・佐藤亮一、指導・山田達也、福武書店)。
ゐる・をる、どちらに属すのか、重要点を書きましょう。
- 岐阜、愛知、三重、石川、富山、の五つ及び佐渡は、おる。
- 京都と奈良は、おる。
- 大阪は、いる。
- 福井、滋賀、は東半分が、いる。
- 福井、滋賀、は西半分が、おる。
- 琵琶湖の湖畔沿いは、おる。
- 木曽谷は、おる。
- 糸魚川市は、おる。
- 浜名湖周囲は、おる。
しかしながら、あれこれ書くより、やはり一枚の図ですね。
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