大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
カヤツリグサの飛騨方言 |
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私:カヤツリグサ蚊帳吊草はカヤツリグサ科の草本。より具体的には、てんつき天衝、あぜてんつき畔天衝、ひめてんつき姫天衝、などのカヤツリグサ科の一年草。ただしカヤツリグサ科は世界に分布し、約90属4000種ある。飛騨方言では、ほたるぐさ蛍草、という。 君:4000種のひとつひとつに名前がついているのね。ほほほ 私:その通り。カヤツリグサの名前の由来は茎を両端から割くと四本に分かれた四辺形となり、その形がちょうど蚊帳をつったように見える事から名づけられたという。かやつり、かちょうぐさ、ますくさ、などの言い方もあり、季語は夏。 君:つまりは、飛騨方言・ほたるぐさ、も季語は夏ね。 私:要はそういう事。飛騨方言の由来もわかるよね。 君:うーん、なんとなく。 私:なんだい、その言い方。夏とくれば蛍狩り。子供なら誰でもやって遊ぶだろう。採った蛍は蛍籠に入れる。蛍のためにその籠の中に入れてやるのがカヤツリグサだから、ほたるぐさ蛍草。カヤツリグサの開花は八月・九月だね。 君:昔がなつかしいわ。 私:田舎に生まれ育った事に感謝する、ってやつだな。都会の生まれ育ちの家内だが、幼いころに親の実家の設楽郡足助町という片田舎で夏に遊んだ事はよく覚えているらしい。ところで、方言辞典を見ると全国的には、ほたるぐさ、の名前で、ざっと二十種類の草が記載されていたよ。 君:ほほほ、全部が全部、夏草なのでしょ。 私:詳しくはわからないが、まあ、そんなところだね。それ以前の問題として、かやつりぐさ、の方言量はざっと百以上かな。かや・かやつり、にちなんだ名前が多い。それと、ます枡・ますくさ、の系統が多い。 君:古語としては? 私:かやつりぐさ、の記載がある。大和本草など。 君:とにかく草花は種類が多すぎて何が何だか、よくわからないわね。ふう |
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