その地方を一言で紹介する言葉が例えば、クルマの町豊田、などですがやはり、"〜の町〜"という言い回しですね。そこで早速、ただ今ですが、"の国飛騨"をキーワードにグーグル、ヤフーなど数百件をネット検索しました。
情報は日々変わりますのであれこれ数字を並べてもあまり意味はないので、心に留まったことだけをお書きします。情報の約八割、つまり大半が"木の国飛騨"という言葉でした。ついで"匠の国飛騨"、やや少なくて"木匠の国飛騨"、以上です。たったこれだけ、他は何も無しという事が実は意外でした。飛騨は山の国でもなく、登山の国でもなく、スキー場の国でもなく、つまりは飛騨人は飛騨に山がある事に特別の感慨を抱いていないようです。遠くながむれば飛騨山脈・乗鞍が拝めますが、アルプスの国などの系統も全くゼロです。
飛騨にある山は里山ばかり、人が入りキチンと植林して大事に木々を育てとにかく森林資源が豊富である、その豊かな資源を生業として大工さん、家具職人さんなどが多い、という事で飛騨を一言でいうと木の国・匠の国・木匠の国という事になります。こうなりますと別稿ほおばずし・朴葉寿司に岐阜県民の歌を紹介しましたが、岐阜は木の国 山の国 の歌詞が気になる所です。佐七ならさしずめ 岐阜は木の国 そま(=きこりさん)の国 としたい所です。ズバリ、労働賛歌です。
また、"木匠の国"の言葉ですが、ネット情報では読み仮名をつけていらっしゃらないサイトばかりです。国語辞典には、こだくみ・ぼくしょう、の両方が記載されており、読者が好きなように読めばよいのでしょう。き〜、と発音するとこれは国語の間違いという事でアウトのようです。
変わったところでは"古里古里の国飛騨"がありました。古里を離れて早幾年、いやあ知りませんでした。古里古里ビールというご当地ビールが今はあるのですね。気になる読みですが、なんとネット記事には何も記載無し、地元の方にとっては馴染みの言葉だから振り仮名は必要ないという事でしょうか(わしかて地元やっちゅうに)。販売会社・古里古里の国のサイトアドレスがヘボン式でコリコリとなっているのが小生に対するメッセージになっていました。コリコリの国のコリコリビールとお呼びすればいいようです。お味はいかが?
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