大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言における助詞・じゃ

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飛騨方言において"じゃ"の音がどのように使われるのか、 助詞に限って、その機能分類ごとに以下にお示しします。

すぐに気づくことは、飛騨方言においては助詞・じゃ、は助詞・や、ほどには 使用されないという事です。単純に、や、を、じゃ、に変換してみても 飛騨方言として成立しない言い回しが見られるようです。
● 副助詞(句に副詞格を与え、続く用言を修飾)・じゃ
なんじゃ知らんが(なにやら知らないが)。
● 終助詞(句の終止であること陳述)・じゃ
終助詞、じゃ、には性別の宣言終助詞、男性・ぞ、女性・ぜな、あるいは、両性の用いる終助詞・さ、の接続が可能です。
いつもの佐七じゃぞ (いつもの佐七です)。 
飛騨方言そうんじゃぞ (飛騨方言を言うのだ)。
いつもの花子じゃぜな(いつもの花子です)。
飛騨方言そうんじゃぜな(飛騨方言を言いますわ)。
飛騨方言の先生じゃさ (飛騨方言の先生です)。 
飛騨方言そうんじゃさ (飛騨方言を言います)。
● 接続助詞(句間において両句の認定の仕方を表現)
  じゃで −> おりゃ金槌じゃで泳げん。  (私は金槌だから泳げない。)
  じゃが −> 最初じゃが、はいれなんだ。 (最初だが入場できなかった。)
  じゃし −> 最初じゃし、はいれもした。 (最初だし入場もできた。)
● 並立助詞(体言または副詞を並立して陳述)・じゃら
山じゃら川じゃら 

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