飛騨方言では、終助詞・さ、がよく用いられます。
また飛騨方言においては女性格を示す終助詞・えな、
および両性格を示すがどちらかというと女性格を示す終助詞・ぜな、があります。
この組み合わせにより、さえな、および、さぜな、という二つの女性格終助詞が用いられることがあり、紹介いたします。
これ以外の接続の組み合わせは飛騨方言としては成立しません。
単体 = 3 x 1
わたしゃ大西の出身やさ。 可
わたしゃ大西の出身やえな。 可
わたしゃ大西の出身やぜな。 可
二つの組み合わせ = 3 x 2
わたしゃ大西の出身やさえな。 かろうじて可
わたしゃ大西の出身やさぜな。 不可
・
わたしゃ大西の出身やえなさ。 不可
わたしゃ大西の出身やえなぜな。 不可
わたしゃ大西の出身やぜなさ。 不可
わたしゃ大西の出身やぜなえな。 不可
三つの組み合わせ = 3 x 2 x 1
わたしゃ大西の出身やさえなぜな。 不可
わたしゃ大西の出身やさぜなえな。 不可
わたしゃ大西の出身やえなさぜな。 不可
わたしゃ大西の出身やえなぜなさ。 不可
わたしゃ大西の出身やぜなさえな。 不可
わたしゃ大西の出身やぜなえなさ。 不可
付記
飛騨方言の男性格終助詞・ぞ、は、終助詞・さ、には接続できません。
また、終助詞・さ、は、男性格終助詞・ぞ、には接続できません。
おりゃ大西の出身やぞ。 可
おりゃ大西の出身やさぞ。 不可
おりゃ大西の出身やぞさ。 不可
では、キャッチコピーをどうぞ。
飛騨方言は、おとこは一発、ぞ、で決める
飛騨方言は、おんなは二発なんやさえな