大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言における接続助詞・ね(に)

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飛騨方言では共通語の接続助詞・のに、が、ね、になる事が しばしば(でもないかな)あります。 用例をお示ししましょう。
予想された事象の反対の事態を示す場合
 雨がふったね、行ってまった
 =雨がふったのに行ってしまった
 やすいね、かわなんだ
 =安いのに買わなかった
 静かやね、ちょっとも寝れん
 =静かなのにちっとも寝られない
 
残念・不満の意味で
 あれほどいっといだね
 =あれほど言っておいたのに
 よしゃあええね
 =よせばいいのに
あるいは、飛騨人の方の中には飛騨方言とはいいがたい、こじつけではないか、と思われる方がありましょうか。 そんな方に佐七から、、、これならどうでしょうか。 上記の例ですが、あるいは明瞭に、に、の音で発音される方もありましょうから。
 雨がふったに,行ってまった
 やすいに、かわなんだ
 静かやに、ちょっとも寝れん
 あれほどいっといだに
 よしゃあええに
共通語の接続助詞・のに、が省略されて、に、なっている事に お気づきになられましたか?

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