大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言における副助詞・だげ

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共通語の副助詞・だけ、ですが、飛騨方言では・だげ、に濁る事が しばしばのようです。 また注意したいのは、指示代名詞・これ、それ、あれ、どれ、に接続 する場合は、こんだげ、そんだげ、あんだげ、どんだげ、というように 撥音便になり易いという事です。 全国の方言として各地からネット情報の発信がありますが、それでも 各々百数十件程度で珍しい言い回しなのかも知れません。

しかしながら、撥音便+だけ(=こんだけ、そんだけ、あんだけ、どんだけ)、で検索しますと、それぞれ数十万件ヒット しますのでこれらの言い方はは共通語とでも呼ぶべきでしょう。 ただし、残念ながら国語辞書には掲載されていません。 俗語という事になります。

ついでにネット検索しますと、撥音便無し+だげ、の言い回し (これだげ、それだげ、あれだげ、どれだげ) ではやはり全国の方言として各地からネット情報の発信があり、数は 各々数百件という事でした。撥音便+だげ、ほどには珍しい 言い回しではないと推察されます。 蛇足ながら、飛騨方言には撥音便無し+だげ、の言い回しもあると 記載しておきましょう。

しかしながら、明確な結論としましては。撥音便のあるなしに かかわらず副助詞・だけ、が濁音化して、だげ、となると 方言らしい珍しい日本語の言い回しであるといえます。

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