共通語における指定の助動詞・だ、は飛騨方言では、や、になります。
活用は以下の如くです。接続は、指定の助動詞・だ、と同じく
体言および連体詞+接続助詞・の、です。
また、接続助詞・の、は必ず撥音便になります。
ただし連用形・に、の場合は撥音便になりません。
もう一点ですが、仮定形が指示代名詞に接続する場合も
必ず撥音便になります。
例文
未然 やろ 行くんやろ
連用 やっ 行くんやった
で 行くんでなあ
に 行くのに
終止 や 行くんや
連体 な 急な出張
仮定 なら 行くんなら
こんなら(=これなら)大丈夫や!
そんなら(=それなら)大丈夫や!
あんなら(=あれなら)大丈夫や!
どんなら(=どれなら)大丈夫や?
命令 (-)
仮定形が撥音便となるのは、共通語に近いのではと筆者なりに
考えますが、方言としてネット発信がありますので、不肖・佐七めも
飛騨方言の仮定形は必ず撥音便であると発信します。
これなら、それなら、あれなら、どれなら、の四者は
東京語であり、飛騨方言ではありません。