大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

いで(助詞)・飛騨方言

戻る

動詞、助動詞の未然形に接して否定の意を表わし、文をそこで切らずに下へ続けます。 ずて、がつづまった否定の助詞、で、の前の鼻音ンが独立母音イとなって成立したとされます。 室町・江戸時代に用いられ、今でも飛騨方言で用いられます。江戸落語などにも出てくる言い回しです。

例文ですが、"泣かいでか。"、といえば、"泣かずしておられようか、いや、泣いてしまいます。"という意味です。 同様にして、笑わいでか、は、笑っちゃうね、買わいでか、は、買っちゃうぞ、の意味です。

ページ先頭に戻る