大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 夢みたいなナノバブル

薫風に、夢みたいやったさ、ナノバブル

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飛騨方言俳句を考える際にのにどうしてもつらい、と考えてしまう時がありますが、 やはり字数という事です。圧倒的に字あまりの句が多いかと思いますが、 十七文字の中に季語と飛騨方言を入れないといけませんので、飛騨方言そのものが 季語となっている単語もそうはあるわけではありませんし。

"〜でした。"という意味で、"〜やったさ。"というのは飛騨方言特有の言いまわしとは 言いがたいかもしれませんが、会話ではしばしば用いられます。 "〜です。"という意味で、"〜やさ。"を用いればいいので、 その過去形という事で"〜やったさ。"やさ。たったこれでけで飛騨方言らしくなるので簡単やさ。

以上が前置きやったさ。季語はくんぷう(薫風)で、風薫る五月の季語やさ。 句意やが(=ですが)、先日、愛・地球博に行って参りましたさ。 どこのパビリオンにも実用化も間近い最先端技術が展示されとったさ。 長生きはしてみるものやさと思ったさ。

ひとつ紹介しますさ。日本館で、ナノバブルという科学技術を用いて酸素の粒を溶かした ひとつの水槽に鯉と鯛が仲良く泳いどったさ(=泳いでいました)。 池の鯉は高浸透圧液で生きられまい、海の鯛は低浸透圧液で生きられまいという 私にとっての生物学の常識は打ちのめされてまったさ。浸透圧は関係なかったんやさ。 鯉も鯛もナノバブルの酸素で普通に生きていけるんやさ。 ひとつの水槽に鯉と鯛が仲良く泳いどるというのは本当に夢をみとるみたいやったさ。

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