大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

菜洗いに精出す祖母のまるい背中

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菜洗いといえば、共通語というよりは、やはり飛騨方言ですと主張したいのです。 理由が二つあります。(1)ネット検索しても百数十件程度しかヒットしません。 (2)そして多くが飛騨からの発信です。それに習い不肖佐七めも一首、詠みました。 昔懐かしい飛騨の晩秋の風物詩です。

主婦は一冬に必要な漬物用に新鮮野菜を一度に洗いますが、この作業が 菜洗いというわけです。 そして一度に漬けてしまうのです。 ご参考までに、 飛騨の漬物ホームページの記事などもどうぞ。

昔の生活といえば、特に飛騨の片田舎では何から何まで自給自足、随分と 自然にやさしい、自然に溶け込んだ生活だったのでした。 秋の収穫で畑の野菜がたくさん取れます。とれたての野菜には土がついていますので、 これを自宅前の小川へ運んで行き、とにかくせっせと"菜洗い"します。これが結構、時間がかかる仕事で下準備も本格的です。 小川の淵に木枠を作り、座り込む場所にはムシロを敷き、つまり、にわか出張台所です。

・・・というお話をしていると、もう既に 私は郷里に帰ってお袋の漬物を(願わくば、句に詠んだ今は亡き祖母の漬物を)たらふく食べたくなってしまいました。ううっ、 がまんできないです。

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