今"さあやんな"をキーワードにネット検索をしますと、たとえば、
さあやんなくっちゃ、(さあ)やんなって、等々がヒットしますので、
つまりは、やらなくっちゃ、やりなって、等々の意味で使用されている例が多いと
思います。
ところが飛騨方言では、やんな、といえば、やるな、の撥音便で用いられますので
やんなという言葉が事件に発展します。つまり
共通語・やんな −>やりな、の撥音便、やりなさいという意味
飛騨方言・やんな −>やるな、の撥音便、やってはいけないという意味
これを少しひねるだけです。例えば東京の方が飛騨人に、やんな、と言った場合、飛騨人は、やってはいけないと命令されたと
思い込んでやるべきことをやらずに損してしまった話を作る事ができます。
あるいはその逆ですが、
飛騨人が東京の人に、やんな、と言った場合ですが、この場合はもっと悲惨です。
やってはいけない、と忠告した事をわざわざやっちゃう訳ですから。
つまり、いきなり次回の二部作の予告でした。しゃみしゃっきり。
参考記事 飛騨方言におけるラ行動詞の撥音便
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