大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

山本茂実・高山祭(この絢爛たる飛騨哀史)・朝日出版社

読書の秋です。うーん筆者がこの書をいつ買ったか、忘れちゃいました。何度か読み返していますが、いつの事だかそれも忘れちゃいました。先ほど二時間ほどかけて読み返しましたが、大原騒動の件(くだり)は悲しみのあまり、涙が止め処も無く流れてしまいました。馬鹿かあ俺は。実はご先祖様佐七の事なんですよ。若い頃に読んだ私はフーンよく書けているなあ、という調子だったのですね。私も年をとりましたね。細かく読んで自分の村が出てきてドキッとしました。実は前回は読み飛ばしていた可能性があります。(それも悲しいけど。)また昨晩の読書、司馬遼太郎・街道をゆく・飛騨紀行、と照らし合わせて思わず笑ってうれし涙がでてしまいました。キーワードは飛騨工、二つの本をお読みになって、徹底的に字句を照らしあわされますとあなたも私と同じ感激を味わう事間違いなし。結論ですが、司馬遼太郎氏もこの本を夢中になってお読みになったようです。

末筆ながら、今回気になった点は本書に出で来る飛騨方言です。これが微妙な所なのですが(・・)、つまりは実は山本茂実氏は長野県人なのでした。でも飛騨の人間で長野県人・山本茂実氏に飛騨史でかなうかたが果たしておみえでしょうか?私を含め飛騨の人間は時間をかけて地道に取材をして同書を執筆された長野県人・山本茂実氏に真摯に感謝すべきでしょう。2006/10/06