大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

おらんまりちゃん、おらんまりにちゃんとおってくりょ!

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このページの変な言い回しは飛騨方言の"おらんまり"という言葉です。 共通語では、"私のほう"、あるいは"こちら方面"という意味です。 これはおそらく、"おれのまわり(=私の周囲)"が訛った言い方なのてしょう。 例文としては"おらんまりは優しい人ばっかやさ。第一、社長さんがええ人やさ。"などと言います。 狭義では私の家という意味にもなりましょう。"おらんまりは車が二台やけど、何!そこ(=あなたの家)は五台やって!"

話をここまでにしたくないので、さらにひねってみました。"おらんまり"="おれの"+"まわり"ですから、 言い換えますと"おれの"+"マリちゃん"="おらんまりちゃん(私の愛しいマリ様)"で立派に意味の通る飛騨方言になります。

従いまして、表題を共通語訳しますと、"私のマリ様、私のそばにちゃんといてください"という、立派な意味があるのです。 "おってくりょ!"を解説しますと、共通語の "居る" は 飛騨方言では "おる(五段)"です。 また、"〜してくれ" は "〜してくりょ" になります。 敬称の"ちゃん"、副詞の"ちゃんと" は、飛騨方言の語彙は共通語と同じです。なあんだ、単なるだじゃれでした。かにな。

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