大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

さんてらまいりにさんてらまいり

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一月十五日に飛騨市古川で三寺参りという行事がありますが、 マスコミで報道されていますし、同語をキーワードにネット検索しますと まとまった情報が得られます。 新聞の報道では、さんてら、と読み仮名を記載した記事も多いの ではないでしょうか。

言葉のお遊びと言う趣旨の問題で、しかもいきなり答えですが、 三寺参りにサンテ等が参り○●●●▼○○○▼○○○○○○○、という意味です。 つまりサンテというのは外国人の女性の名前です。 ご興味ある方はXanthe - Name Meaning and Origin をご参考までに。このサイトは愛児の命名を悩む親に あれこれ情報を与える目的で運用されているようですね。 サンテとはラテン語で黄色です。 暖色ですから女子の名前にはあっているのです。 物質にたんぱく質が含まれているとキサントプロテイン反応が 生ずる、と高校の化学で習ったでしょ。 綴りは xantho-protein reaction 。

設問に戻りますが、観光飛騨で、高山といえば立派な国際化観光都市。 そして古川も最近は外国人の観光客が増えてきたという 設定です。三寺参りですが、やはり主役は和服の若い女性ですね。 サンテさん達も和服はいざ知らず、お参りしてみた、という事で、 早い話がこじつけです、ははは。

実は飛騨方言では、寺参りとか、少し丁寧に、お寺参り、とか言うのですね。 ですから三回のお寺参りだから三寺参りでしょうか。 あるいは素直に、三つの寺、三寺のお参りだからでしょうか。 私は実は昨日来、はたしてどちらなのか考え続けているのです。 この行事ははたして三回の寺参りか、三つの寺
(三寺、三山、三宇(う)、三堂、
いやいや飛騨方言では、みどご・三所、ですよねえ)
のお参りか、おそらく私は生涯、考え続けるてしょう。
おまけ 飛騨方言における基数表現
               接頭語になり得るか
一箇所 ひとどご/○▼○○  はい ○●●●    
二箇所 ふたどご/○●▼○  はい ○●●●
三箇所 みどご/○▼○    はい ○●●
四箇所 よどご/○▼○    はい ○●●
五箇所 ごどご/○▼○    はい ○●●
六箇所 むどご/○▼○    はい ○●●
七箇所 ななどご/○●▼○  はい ○●●●
八箇所 やどご/○▼○    はい ○●●
九箇所 くどご/○▼○    はい ○●●
十箇所 じゅうどご/○●▼○ はい ○○●●

百箇所 ひゃくどご/○▼○○ いいえ
千箇所 せんどご/▼○○○  いいえ
万箇所 まんどご/▼○○○  いいえ
いやあ、佐七も気が付きませんでした。つまりは 百箇所、千箇所、一万箇所は数が多すぎて基数の接頭語には なりませんね。つまり、百・千・万にアクセント核がある 副詞句になるしかない。

おまけのおまけ

以上の言葉に、め、を付けると飛騨方言の序数です。 みどごめの寺、と言えば三箇所目の寺、の意味です。

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