24 愛することは苦しく切ない




「うれしい」

うれしい!
君が誰からも愛され
誰からも好もしく思われること
そんな時が一番うれしい
つらい!
君が誰からも憎まれ
誰からも軽蔑(けいべつ)されるの
そんな時が一番辛い




「愛することが」

愛することがこんなに苦しくせつなく悲しい思いをするのか
だから愛したくないとこれほどまでに思った
貴方のすべてを知っていたいと
貴方の姿をいつも追ってしまう
貴方が私のことを
いつも見て居てくれないとすごく悲しくて胸が詰まる
だから貴方の関心をそそりたいから
つれない 素振りして貴方を困らせてしまう
それで苦しさと切なさを紛らわしている
こんな君を好きだなんていったい誰がそんなことを
君はすかれる価値があるのか全然無いじゃないか
ただ愛を独占しひたすら愛されることのみを考え
理解という言葉のあることも忘れてしまい
誰かを困らせる
あまりにも生あるものの思いやりが無いと思うよ
君は
それとも命がけで愛してしまったから
理解なんて言葉すら忘れてしまったのか?



「一人ぼっち」

静まり返るこの部屋で
聞こえてくるのは鐘の音
時を知らせる鐘の音
いつか貴方と鳴らした鐘の音
ゴーン
大きな音と響きに
自らびっくりした貴方
天まで届けと
力いっぱい鳴らした鐘の音
そんなことを
ふと思い出して
一人顔をほころばせる



「心」

強く明るく素直な心が無い
嬉しい時は共に喜び
悲しいときには共に悲しむ
単純な心になりたい
貴方のようなおおらかな
心でありたい
あまりにも考えすぎるため
何故か暗い心になる貴女
私たちは若い
だから
強くありたいと
明るくありたいと
そんな私になりたい
私はまるいお月様
いつも輝き見せている
いつも微笑み笑わない
みんな慕っているお月様
何にも角が無く
まあるくまあるくなっている
そんな
お月様はいや
いつも太陽が
西へ沈む頃
そっと顔を出し微笑んでいるだけ
若者らしきところが全然無い
いつも微笑み見せている
怒れ 怒れ 何者ヨ



「恋って愛って」

いつの間にかデートして
自然に心が()けて愛し合い
そして何時かは別れてしまうのか
運命なのか神のいたずらなのか
夢のように楽しく心が(はず)
これが恋だったのか
何処にでも何処ででも浮かぶ影
憎い人なのか苦しみを運ぶ
いいえ
幸せな日々でした
そんな貴方をそれほどまでに悩ませた
私の悪い心
憎むがいいあざけ笑うがいい
愛した人が貴方なら
好もしく思った人が貴方なら
私が私で無くってもかまわない
憎みあざけ笑って
苦しくて
苦しくて涙を流すがいい
自分をあざけ笑うがいい
今は誰をも愛したくない
愛されたくない
今の私は人生について語り明かしてくれる人
そんな人が必要なのです
まだまだ
恋とか愛とかのわからない私
って?
愛って?
貴方は(おし)えてくれるかしら



「貴方の面影」

貴方はなぜか寂しそうだった
いつもの貴方とは違っていた
だから とっても悲しくて
涙が出てしまいそうで
言葉もろくに出なかった
貴方と別れてから
貴方の寂しそうな面影が気になる
空を見ても 遠くの山を見ても
みな冷たい顔をして 何にも答えてくれない
だから 貴方の陽気な顔が
見たいから
貴方の満ちあふれた声が 聞きたいから
貴方を思い
そっと呼んでみた
悲しくなるだけだった




 「空」

身も心も
吸い込まれて いくような
そんな きれいな空でした
貴方と私だけが
見つけた空でした
誰にも 見せたくないような
誰かに 見せたら壊れそうな
そんな 素敵な空でした
今日の貴方は
とってもきれいな空のよう
いつの間にか
空のかなたへ
吸い込まれていくような
そんな 素敵な空のよう
悩みなんか
空が晴らしてくれた



「不安」

君は なぜ こんなに
自分を苦しめる
不安との戦いに
自分を苦しめ
偽りの心のままに
生き続ける
僕は君にあげたい
陽気な太陽と若さを
君がいつも陽気であったなら
僕はずーと楽しくなるのだ
君の不安
笑わしちゃいけないよ
そんなもの
僕がぶっ飛ばしてやるさ
ところで
わからない 君の不安が・・・偽りの心が・・・嫌いなそぶりする?




「愛って恋って」

貴方の愛が
あまりにも(あふ)れて
貴方との時間が
あまりにも楽しいため
私の胸は悩んでいます
なぜに苦しい この胸の内
心の扉にノックされ
貴方に尋ねられたなら
この胸はなんと答えるだろう
愛って恋って
こんなに悩むことなのか
こんなに苦しいことなのか
こんなに心が弾むことなのか
まだ幼子に愛を届ける貴方




「心の高ぶり」

真夏の太陽のした
木々の中の木陰
やっと見つけた場所だった
川のせせらぎは
風の静けさを感じさせてくれ
時折風の流れに
子供たちの笑い声が聞こえてくるだけ
だけど
貴方が横にいるだけで
私の心は高ぶる
この川の流れに
風の静けさに
かなたの岩に見える人影も
モーターボートの音も
心を高ぶらせるばかり



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