最近のできごと(番外編)その2
スーパーフラミンゴ(D-88)の製作
2007.2.28up
1 ユニット購入するも・・・ | |
6N-FE88ES・・・このユニットを購入したのは1999年の暮れではなかったかと思う。 ハイファイ堂で販売されていたのを衝動買いした。当時は、具体的に構想があった訳ではなく、とりあえず入手しておいて、折を見て工作をしようとぐらいに考えていたのだが、、、 D-105にしようか、D-88にしようか、それとも。。。 結局、仮バッフルを作って、クレーンにはめてみたり・・・これといって決まらなかった。 スーパースワンを気に入っていたこともあって、スーパーフラミンゴには強い関心をもっていたのだが、ある方の好意で聴く機会を得た、オリジナルのスーパーフラミンゴが思ったほどでもなかったため、いつしか興味を失ってしまった。 あるとき、8cmの共鳴管を作ろうと思い立って、ネッシーミニの幅を狭め、88ESを装着した。が、どうやら無理があったようで、これは失敗。 結果として、ユニットを損傷させただけに終わってしまった。そして、そのままユニットは休眠化。。。 もっとも、ネッシーミニそのものは、その後、108ES、108ESIIを装着し、ずっと聴くことになり、今回のJr.ES製作に繋がった訳で、これはこれでよかったのかもしれない。 |
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2 工作 | |
共鳴管の音が耳に馴染み、CW型のバックロードホーンの音もいいなぁと思っていた今日この頃だったが、実のところ、スワン型の音がどうであったのか、と思い始めて。。。 88ESを使って、スーパースワンを0.8倍に縮小したものを作ろうかな・・・と、思ったりしていた。 製作に当たっては、コストを抑えるために、OSB合板を使って、と考え、板取図を書きかけたりしていたのだが、板厚が11mmだったり、11.5mmだったりで、なおかつ、スーパースワンのサイズを×0.8するということで、板取り計算が面倒で・・・。 結局、こうして考えることばかりに時間をかけるのも非効率だな・・・と思い始め、チャンスがあったら、素直にスーパーフラミンゴを作ってみようと思っていた矢先であった。 |
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そのような気持ちももちながら、ネッシーJr.ESの製作をほぼ終えようとしていたときに、ふと端材に目が行った。 貧乏性の私は端材を捨てることに抵抗がある。何かに使えるのではないか、と・・・。 ネッシーJr.ESは一つ一つの部材が大きいので切れ端も結構大きいままだったりする。そうしたら、何とスーパーフラミンゴの天板と底板が2組分そのまま取れる板材が残っていた。 そこで、手元にある端材のサイズを測ってみたところ、ヘッド部分、ネック部分はおおよそ調達できてしまうことがわかった。ちなみに、ネッシーJr.ESでユニット穴を抜いた丸い板材ももちろん使用する。 新しく必要なのは、サブロク1枚と600mm×910mmの1枚だけで、ボンドやネジを含めても、新たに投資した金額としては、5千円に満たない。これは、いくしかないと決心した次第。 ネッシーJr.ESは完成しても、まだ、聞くことができる状況ではないので、どのみち時間はある!勢いというのは怖いものである(^^ゞ ということで、例によって板材はMDFとし、近所のホームセンターで自分でカットをすることにした。それで、今回は自宅で電動工具を使うのを避けるために、ユニット穴を含め、ホームセンターでカットの工程をほとんど済ませることにした。カットした板材の様子は上のとおりである。 |
ネッシーJr.ESを製作した直後にスーパーフラミンゴの製作作業をするというのは、部材が小さく、取り回しがしやすいので大変楽である(^-^) 作業手順としては、公式を意識しつつ、FMfanでの手順を参考にしながら進めることにした。スリムネジを使う方法は同じ。可能な限り、どんどん先に進めた。 スワン型の製作で難しいのは3次元的に位置決めをしながら、接着作業をしなければいけないこと。これは結構厄介である。一度、スーパースワンを製作しているので、行き詰るようなことはないが、初めての工作でチャレンジするとなると手間取るかもしれない。 もっとも、ネット上でびっくりするぐらいに丁寧に製作過程を紹介しているサイトもあるから、それは大変参考になる。 図面だけで見ていると音道がわからなくなるから、そうしたサイトで実際の途中の様子を確認しながら作業をするというのは有用だと思う。 |
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ヘッド部分を除いては、スリムネジでしっかり固定をして作業を進めた。 見た目を考えて、目に付く場所での使用を避けようかとも思ったが、音道に隙間ができたり、歪みができたりするのを避ける方が大切だと思い、結局、お構いなしにネジを多用してしまった。。。 |
底板の様子である。 ここは、と思うところに、ネジを使っている。 それなりに慎重にカットをしながらも、構造が複雑なだけに少しのズレが重なると大きくなるらしい。。。が、結構、強引に合わせてネジ止めをしたところもあった。 相当、板に無理な力がかかっているんだろうなぁ。。。 それでも、天板を付けるときには、かんなややすりで削って、何とかガタツキを取ることができた次第。やっぱ、スワン型は難しい。 |
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さて、今回も一番の精度を求められるのはバッフルのユニット取り付け穴である。 4つでいいのだが、何しろフレームに対して、マグネットの径が大き過ぎるため、慎重に作業をしないとネジ穴とユニット用の穴とが繋がってしまう・・・ モクネジだけで済まそうか・・・とも思ったが、それでは強度が保てなくなる可能性が大きい・・・。ここはできれば、爪付きナットを使いたいところ、ということで失敗を恐れず、穴開けを実行。 正直なところ、バッフル板の製作し直し覚悟の作業であったが、何とか、装着に成功した。 ただ、そのままでは爪にマグネットがひっかかってユニットが通らないので、ヤスリで削って、出っ張った爪をカット。 これだとナットが取れることがあるのではないかと思い、ゴム系のボンドで固定させた。まぁ、これなら大丈夫だろう。 なお、開口部のマグネット側は削って、空気の流れ道を確保。ここまで、やれれば自分としては満足である。 |
ヘッド部分は、スーパースワン同様角を削ってRを付けることにした。 理由は・・・特に無いが、見た目がこちらの方がソフトで好きだというだけ(^^ゞ カンナで削っているのだが、まぁいろいろやっているうちに傷が付いたりしたので、パテで塗ってあって、大変見苦しい。。。 最終的に、サンドペーパーで仕上げきれずに、汚いままで済ませてしまった。。。 |
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両チャンネル分組み上げたところである。 短期間での組み上げ・・・、ボンドのふき取り漏れ・・・(^^ゞ まぁ、細かいことは気にしない、気にしない。。。 |
ユニット装着! 極小バッフル。 108ESII、168ESに比べるとコーンが薄い感じがするし、エッジも華奢な感じ。 慎重に鳴らさないと・・・ |
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塗装は例によって、ペンキ。スピーカースタンドに乗せて、ぺたぺた。。。図体が小さいので作業は楽だ。。。ただし、綺麗に仕上がるかどうかは別の話。 色はピンク。我が家の外壁を塗ったときの余りのペンキを有効活用した。 フラミンゴなんだから、ピンクが似合う?! |
3 とうことで。。。 | |
さて、いよいよ音出しができるようになった。。。 ユニットはこれまでに色々な形で音を出してきたこともあって、エージングが済んでいるのか、初めから普通に聞ける感じ。 それにしても、よく鳴る。それも何か間違っているんじゃないか?と思えるぐらいに低音が出る。もちろん、細かい音もよく再生するが、とにかくサイズからは想像できないパフォーマンスを演じる。 以前、聞いたスパーフラミンゴとは全然印象が違う。 家族もみんなネッシーがなっているのではないかと一瞬思うようだ。。。 原因はなんだろう。。。大きな要因はアンプではないかと思う。以前はマランツのPM-80a。スワンは力のあるアンプだとしっかり低域を再生するとのことである。フラミンゴも同じなのだろう。 それとも部屋の影響だろうか。。。となりのネッシーが共振しているのも何らか影響を与えているかもしれない。。。はっきりはわからないが、いろいろなことがプラスに作用しているのだと思う。 セッティングはホームセンターでゲットした安価な御影石に沢村式インシュレーター3点支持で。この御影石が誂たようにぴったりのサイズで具合がいい。 デッドスペースには砂粒鉛が数キロ入ったようである。 いや〜、本当に作ってよかった。 ネッシーJr.ESにスーパーフラミンゴ。。。これはいい!! |
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