高校教師 〜生徒相談室へ行こう!〜
一体自分の悩みは誰に相談すればいいのだろうか。
問題児たちの悩みとも言えないような悩みの相談を受けて疲れ果てた銀八は、倒れたままの衝立やパイプ椅子もそのままに、ただただ床に座り込んだまま動かなかった。最早動けなかった、と言う方が正確かもしれない。それほどまでに精も根も尽き果てていた。
だがもう相談者はいないだろう。
生徒のためだか書き下ろし企画のネタだか知らないが、こんな状況に陥れてくれた校長を呪いつつ、それも虚しくなって腰を上げようかとした、その時だった。
コンコン、と控え目なノックが生徒相談室のドアを叩いた。
まさかまだ相談者がいるのか。
どうせくだらない悩みだろうとは思ったが、ここで無視するのは具合が悪い。大した額ではない残業手当も、煙草代程度にはなるだろう。最近では煙草代も馬鹿にできない。喫煙家には生きにくい時代になったものだ。
深々と溜息を吐いて、銀八は衝立や椅子を元の位置に戻す。
衝立を挟んでドアとは反対側に腰を下ろして準備完了。「入れ」と促せば、ガラガラとドアが開けられた。入ってきたのは女子生徒。衝立の磨りガラス越しに判別できるのはその程度。
「えっと…このマイクに喋ればいいの?」
「そ。どうした? 恋か? 勉強か? 友人関係か? 枝毛の悩みとか言うなよ頼むから」
「先生、もしかして疲れてる……?」
銀八の投げ遣りな口調に感じるものでもあったのか。気遣うような言葉に、ほんの少しではあるが銀八の気分は浮上した。疲れきっている時にこうして気にかけてもらえると、それだけで嬉しく思える。
「疲れてるなら、その……大した悩みじゃないし、帰るけど……」
「大した悩みじゃねーなら、疲れてたって抱えてやんよ。ガキは余計な気ィ回さねェで大人しく先生に頼ってなさい」
いつもなら渡りに舟とばかりに帰したかもしれない。が、少々気分が浮上したことで、機嫌が多少なりとも良くなっていたのだ。他人を気遣う少女の悩みくらい、聞いてやっても良いだろう。
衝立の向こうの女子生徒に話を促すと、僅かばかり迷ってから口を開いた。
「あのね…せ、先生って、どんな女の子が好きなのかなぁ、って……」
浮上した機嫌は急降下。瞬間、衝立を蹴り倒したくなった銀八は、決して間違っていないだろう。
それは悩み相談ではなくて、単なる質問だろう。大したことがない以前に、悩みですらない。
銀八の苛立ちが伝わったのか。衝立の向こうで女子生徒が慌てて言葉を繋ぐ。
「あ、あのね! わ、私、好きな人がいるんだけど、男の人ってどんな子が好きなのかなって思って。それで、どうしたらいいのかなって……」
次第に語尾が小さくなっていく声に、銀八は納得する。つまりは恋愛相談。
途端、銀八は馬鹿らしくなる。他の相談内容ならば親身になったかと言えばそれも怪しいが、恋愛相談ほど馬鹿らしいものはない。
「答える前に、先生の悩みも聞いてくれるか?」
「え? い、いいけど……」
戸惑いながらも女子生徒が了承したのをいいことに、銀八は深々と溜息を吐く。
生徒相手に愚痴をこぼすなど、教師としては許されざる行為だろう。
しかし今は一介の相談者。一匹の悩める子羊に職業など関係無い。
「悩みってのは他でもねェ、お前ら生徒のことだよ」
前置きして、銀八は日頃の鬱憤を晴らさんとばかりにあれこれと話し出す。つい今しがたの生徒相談でのやり取りは勿論、日頃の些末な出来事まで、よくもまぁネタが尽きないものだといっそ感動したくなるほど、次から次へとぶちまけたい事が出てくる。
衝立の向こうの女子生徒は、それに対して怒るでもなく、くすくす笑いながら銀八の話に相槌を打っていた。
「だったら本当にカツラかぶっちゃえばいいのにね。それなら枝毛も何も関係なくなるよ」
「お、それいいな。明日にでもヤツに言ってやっか」
女子生徒の案に、衝立越しに笑い合う。どうせならば最初からこの少女と一緒に生徒相談を請け負いたかったと、そんなことをちらりと思いながら。
「でさ。最後にのことなんだけど」
言うや、女子生徒の笑い声がぴたりと止む。
実に分かりやすいと苦笑しながら、しかし銀八は何も気付いていない振りをして言葉を続ける。
「俺の可愛い可愛い恋人なんだけどさ。どうも俺、信用されてないって言うか」
「そ、そんなこと、ないよ……」
「いーや、そんなことあるね。いくらだけが好きだっつってもいまいち信じてねーし、婚姻届にサイン頼んだら早すぎるからやだとか言うし。もしかしたら他に好きな男でもいるんじゃないかって、不安で不安で仕方ねェんだよ。一体先生はどうしたらいいと思いますか、ちゃん?」
「……いつから気付いてたの?」
「最初から」
話しながら音を立てないように衝立を回り込めば、そこに座っていたのは案の定。
そうは言ってみたものの、しかし本当に部屋に入ってきた瞬間からわかっていたかと言われれば否である。だがこの程度の見栄を張ったところでバチは当たるまい。
バツが悪そうにしているを見ていると、笑ってはみたが苛立ちが湧くのも正直なところだ。
からかっただけのつもりだったが、今のは確かに銀八の本音だ。
好きだ、愛してるとどれほど言葉を重ねたところで、いつだっての瞳には僅かな不安が浮かんでいる。年の差だとか立場の違いだとか、不安になる要素はいくらでもあるのかもしれない。だがそれにしたところで、いい加減信じてくれてもいいのではないか。挙げ句の果てには、匿名で銀八の好みを聞き出そうとする始末。一体どんな返答を期待していたというのか。これでは銀八の方こそ不安で仕方がなくなる。
「で? 俺の相談にはのってくれねェの?」
「で、でも……」
「のれないってんなら、せめて不安を解消する手伝いくらいはしてくれるよな?」
無茶な理屈だとはわかっている。わかっていてもなお止められないのは、それだけ余裕が無いからなのだろう。
大人の余裕と嘯いたところで、そんなものが微塵も持てない事は銀八自身よくわかっている。
は本当は同世代の恋人が欲しいのではないか、銀八に対する思いは幼い頃のそれの延長に過ぎないのではないか。そんなことを考えずにはいられない。
だが勿論、銀八にはを手放す気は毛頭無い。たとえの感情が幼い頃の憧れの延長なのだとしても構わない。言葉で繋ぎ留めておくのが無理だと言うのならば、どうしたらいいのか。そこで答えが一つしか出てこない自分は狭量なのかもしれない、と銀八は思う。
不思議そうな目を向けてくるに対し一抹の罪悪感を覚えながらも、銀八はそれを黙殺する。
どんな方法だったとしても、を自分の元に繋ぎ留められるならばそれで構わないのだ。
「―――ぁんっ」
「ほら、あんまり大きな声出すと、外に聞こえるぞ?」
俺は構わねェけどさ、と銀八が低く笑えば、は慌てて銀八の肩に置いていた手で口を塞ぐ。支えを一つ失ったことでバランスを崩し揺らいだその身体は、結果として更に深く銀八のモノをくわえこむことになる。その衝撃にあげそうになった悲鳴のような嬌声を、今度はは喉の奥へと押し戻した。
パイプ椅子に座る銀八と向かい合うように座らされ。おざなりな愛撫を受けただけで、まだ慣らしてもいない、濡れてもいなかった内部に銀八のモノを無理矢理捩じ込まれてから、一体幾度は達せさせられたのか。
始めこそは苦痛に歪み涙を溢したその顔は、今は快楽に溺れたものへと変わっている。
それは銀八だけが知る、の『女』としての顔。勿論これから先も、他の誰にも見せてやるつもりなど無い。
その身体が震えるたびに揺れるセーラー服のリボンとスカート。制服を着たままの行為がやけに背徳的に思えるにも関わらず止められないのは、清楚なものを踏みにじる快感を得られるからだろうか。実にサディスティックな思考だとは思うが、Sであることを自認している銀八にしてみれば今更だ。
清楚なセーラー服には不釣り合いに艶かしいの表情は、更に乱れさせてやりたくなる。
制服の下へ手を差し込むと、ゆっくりと焦らすように背骨のラインを下から上へと辿っていく。ここもまた性感帯であることは承知の上で。
「さて。これからどうしてほしい?」
耳元で低く問いかける。
は耳も弱いのだ。ただ囁いただけだと言うのに、それだけでの内がきゅっと締まる。感じやすいにも程があるが、しかしそれをの身体に仕込んだのは銀八自身に他ならない。
その事にこっそりと満足感を覚えながらも、手は焦らすようにの背を撫でていく。
この場限りの言葉だとしても構わない。それでもから求められる言葉を聞きたいのだ。これでは何かにつけて不安がると大差ないではないかと、銀八は苦笑せずにはいられない。
だが。
「――…して」
「ん?」
「おねがっ…キス、して…っ」
焦らされ火照る身体を持て余すように捩りながらも、が求めてきたのはキスだけであった。
そう言えば今日はまだ一度もしていなかったと気付くと同時、毒気が抜かれるような思いにも駆られる。
行為の中でキスが最も感情を伝えるとは、どこで聞いた話だったか。何にせよ、快楽に溺れても求めるのは身体ではない、心なのだと。のおねだりの裏にそんな思いを見た気がして、銀八はふっと小さく笑う。たったこれだけで満足できてしまう自分は単純なのか、それとものおねだりを無下にできないだけなのか。
かけていた眼鏡を外せば、が嬉しそうに笑う。
結局これには勝てないのだ。
つられるように笑って、の望む通りに顔を寄せる。最初は啄むように。次第に互いを味わうように深まる口吻けに、銀八はまるで思春期に戻ったかのように目眩すら覚える。
もう幾度も繰り返した行為だと言うのに、たどたどしく舌を差し出してくるのは、単に恥ずかしいのだと。いつだったか何気無く問い掛けた折、顔を真っ赤にして答えたの表情は、今でも忘れられない。
いつまで経っても初々しいに、自身もまた少年時代に戻ったかのような錯覚を覚えると同時、そんなを穢しているという罪の意識も感じないわけではない。
それでもを失う可能性を考えるならば、そんな罪悪感の一つや二つ、背負う事は厭わない。
口吻けて、抱き締めて。その間にも手はの身体を這い、感じる箇所を探り出す。その度にピクリと跳ねる身体と、口吻けの合間に洩れる熱い吐息、それだけでも十分に煽られると言うのに、感じる度にの中が更にきつく締め上げてくる。これはそろそろ限界だろうか。
口唇を離し、名残惜しいようにちゅっと音を立ててその口唇を吸えば、とろんと潤んだの目と視線が絡み合う。
こんな顔を見せられて、正気でいられる人間がいるものか。銀八は自身の限界を一般論に平然とすり替える。
「なァ、? 今日、中に出しても…イヤ、ダメだよな、うん」
「……い、いいよ。今日は」
「だよな。イヤイヤ、聞いてみただけだから。そうだよな、いいよって、そりゃ…………ハイィィィ!?」
「だ、だから、その…っ、それで銀ちゃんが不安じゃなくなるなら、いいよ、って……」
銀八にしてみれば、嫌がられて当然の申し出ではあった。今までも散々口にして、その度に嫌がられてきたのだ。今日もそうだろうと思っていただけにの言葉は衝撃的で、銀八は目を丸くする。
その視線の先では、流石に恥ずかしいのか、縋るようにして銀八の胸に顔を埋めている。
そのくせ、未だ銀八のモノをくわえこんだままのの中は締め付けがきつくなる。このギャップにくらりと目眩すら覚えそうだ。
「今、の中、キツくなったけど。何、もしかしてそんなに中に出してほしいわけ?」
意地悪く耳元で囁けば、途端にの身体が跳ねる。肯定も否定もなくただ顔を埋めるは、その性格からして恥ずかしさのあまり泣きそうになっていることだろう。
しかしあまりを苛めることは銀八の本意ではない。今更何を、と自身でも思わないでもないが、それでもを泣かせたくないという思いは確かなものだ。
「そうなら、俺は嬉しいけどな?」
そっと顔を上げさせれば、案の定涙が浮かんでいる。その目尻に口唇を落としてそう言うと、は少し困ったようなはにかんだ笑みを浮かべた。
もしかしたらは、本音では嫌なのかもしれない。ちらりと思ったものの、かと言って止めることは銀八にはできなかった。
「っぁあんっ! やっ、銀ちゃ…せんせっ……はげし…ぁんっ!!」
「ん? 激しいの好きだろ、は?」
突然腰をガクガクと揺さぶられて抗議するに対し勝手な事を言って、否定が返るよりも先に銀八はその口唇を塞ぐ。
もし否定したとしてもそれは形だけのものだと銀八にはわかっている。嫌がってみせるを苛めてみるのも楽しいが、今はそれよりも口吻けていたかった。
が望むままに口吻けを。その舌と同時に嬌声をも絡めとる。首に回された細い腕も、ねだるように差し出される舌も、口吻けの合間に洩れる熱い吐息も。何もかもが銀八を煽ってならない。
更に乱れさせたくて、その身体を机の上に横たえ一息に最奥まで貫けば、期待通りには艶やかな声をあげた。
そこを突くたび、濡れた口唇から堪えきれないように嬌声が洩れる。だがそれでも物足りないと言いたげに、ほっそりとした脚を銀八の腰へと絡ませ、更なる快楽を要求しているようだ。
「、腰浮いてんだけど」
「ぇ…」
「そんなに気持ちいいんだ、コレ。やらしい身体してんなァ」
快楽を教え込んだ本人が、何を言うのか。
苦笑は胸の内に留めて、再びの反論を封じるためにその口唇を塞ぐ。
口内を余すところなく舐め回し、舌を絡ませ、吸い上げる。
上も下も犯され翻弄されながらも必死になってしがみついてくるが、銀八には愛しくてならない。
そもそもは、を繋ぎ止めるための手段だった。自分から離れられなくなるよう、快楽を教え込み、溺れさせて。
それが今では、銀八の方こそがの蕩けきった瞳に囚われ、溺れている。更には、そこから抜け出す気には到底なれないのだから、タチが悪い。
だからこそ、を手離したくはないのだ。どんな手段を使っても。汚い大人と謗られようとも構わない。
「……本当にいいのか?」
「うん……いい、よ」
聞いたのは建前。仮に嫌がられたとしても、聞き入れることなどできなかっただろう。
それでもが頷いてくれた事に安堵し、銀八は腰の動きを早める。同時にあがりかけた嬌声は、口吻けで塞いで。
が達したその数瞬の後、銀八もまた達してその中へと精を吐き出したのだった。
我に返ってみれば、酷い有り様にしてしまったと、本日幾度目になるかわからない罪悪感が首をもたげる。
目を閉じ、荒い息をゆっくりと整えるの髪を撫でながら、その姿を確認する。白い首にくっきりとついた赤い跡は、虫刺されと言うには不自然だ。制服もすっかり皺になり、スカートに至っては皺どころか愛液と精液とで染みができてしまっている。まさかこの状態で帰すわけにはいかず、とりあえず自宅に連れ帰って洗濯なりしなければならないかと銀八は思案する。
だが、ようやく呼吸を落ち着かせて目を開いたの口から出たのは、自身の現状に関してではなかった。
「不安…なくなった?」
「うん?」
「あ、あのね……銀ちゃんが不安じゃなくなるなら、何されてもいいから、私……」
頬を染め、それでも真っ直ぐに銀八の目を見据えてそう口にしたのその瞳には、嘘は見えない。そもそも、そんな冗談を口にするような性格でもない。
もっと言ってしまえば、いくら周囲に流されやすい性格をしていようとも、校内でこんな行為にまで及ぶようなことはしないはずだ。普段のから考えれば。
つまり現在のこの状況こそが、の思いの丈になるのかもしれない。銀八が相手だからこそ、それだけ思っていてくれるからこそ、自身の枠から逸脱した行為にも踏みきってくれるのではないか。
「あー。俺、バカだったわ、マジで」
「銀ちゃん?」
不思議そうに目を瞬かせるの頭を、何でもないと撫でてやれば、くすぐったそうには笑う。
結局、コレには勝てないのだ。不安にしても何にしても、この笑顔一つで全て許したくなってしまう自分は、相当参ってしまっているらしい。
「じゃ、の最初の相談に戻っか。俺の好みについて。まぁ好みってだけなら、いい身体してて色気ムンムンの女なんかいいとは思うけどな?」
だが、年上として、男として。
あっさりそれを年下の少女に暴露してしまう事にはどうしても抵抗があって、ついそんな意地の悪い事を口にしてしまう。
しかし、そんな自尊心も、の顔を曇らせるだけならば意味が無い。
途端に泣き出しそうな表情を見せるに、銀八は宥めるように口吻けた。
「でも俺が好きで好きで堪んなく愛しちゃってんのは、すぐ泣くし不安がるし小さい頃からまるで変わってねェし、だけど昔みたいに俺の後ついて回って笑ってる、可愛い可愛いなんだよなァ」
そうは言ってみても、その言葉だけではの不安を拭い去れないのはわかっている。言葉だけで済むならば、とっくには不安など微塵も感じなくなっていただろう。
物事を理解させるためには、根拠があればいい。
「でなきゃ、バレたらクビかもしんねェってのに、教師が生徒に手ェ出すと思ってんの?」
本当ならば、が卒業するまでは待ってやるのが、最良の選択肢だったのだろう。
いくら手を出したくとも、我慢するだけならばできたはずだ。理性は確かに、それが最善だと訴えていたのだ。
そんな理性の声に蓋をしてしまったのは、偏にを失いたくなかったからだ。を狙う男は幾らもいる上に、とていつ何時、同年代の男に心移りするかわからない。そんなことになる前に、言葉だけでなく身体までも自分に縛り付けて、離れられないようにしたかったのだ。
まだ高校生でしかないには、あまりに重すぎる感情かもしれない。いくら昨今の子供が早熟だと言えども。
故に、冗談めかしてそう告げる。少しでも重荷にならないように。
銀八の言葉に、が再び笑顔を見せる。
自身の言動一つで一喜一憂されてしまう、そのことにささやかな幸せを感じてしまうのは、昔も今も変わらない。そしておそらく、これからも。
なかなか屈折した感情ではあるが、しかし銀八とての言動に密かに振り回されているのだ。お互い様と言えばそれまでの話だ。そして抱く不安もお互い様。銀八のものは多少なりとも解消されたが、はどうだろうか。
たとえ職を失うことになろうとも。この先の人生を擲つことになろうとも。それでも構わないほどに愛してやまないのだと、そこまでの思いが伝わったかどうかはわからない。
少しでもの不安を消してやれればいい。そう願いながら銀八は、はにかむの頭を撫でたのだった。
<終>
自分で読み返して、これまた「ヤマなしオチなしイミなし」を突き進んだ話だなぁと思ってしまいました。
久々にエロが書きたかっただけなんですね。きっと。すみません。色々精進します。
そしてサブタイトルに至っては、小説まんま……見逃してくださいスミマセン。
('08.12.08 up)
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