第6回オペラレクチャーコンサート後半 
特集:男と女のラブストーリーAイナバウアー!僕の夢はオペラ歌手?

2010年7月18(日)可児市文化創造センターアーラ音楽ロフトにて2回公演

脚本:ダ・ポンタ  構成、作詞:井原義則  オペラ解説:堀山淳子
音楽教師:鷲見真純  数学者:可児修司  生徒:熊澤翔子  ピアノ:池田千明


〜あらすじ〜
時は2006年冬、イタリア・トリノで開催中の冬季オリンピックに世界中が湧いている。
フィギュアスケートの荒川静香さんが金メダルを取った!
男は数学者。毎日、難解な数式を解く日々、しかし今日もうまくいかない。
そんな時、荒川静香さんが金メダルを取った曲、
オペラ「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」がラジオから聞こえてきた。
そして男の心の奥底に眠っていた”オペラ歌手の夢”が目覚める!!

一方、音楽教師として優秀な弟子を世に送り出してきた女。
彼女は今日も弟子に厳しいレッスンをしている。・・・とそこへ見知らぬ男が訪ねてくる。
「僕、オペラ歌手になりたいんです!」突然の弟子入り宣言。
びっくりした女は男を軽くあしらい、「あなたには無理よ」と追い返す。
ところが彼には才能が!!そして二人の恋の行くへは???
あなたもオペラ歌手になれるかも!!


プッチーニ作曲 オペラ「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ
トリノオリンピックでフィギュアスケートの荒川静香さんが
金メダルを取った時に使われた曲として有名になったこのアリアは、
今回の男と女のラブストーリーAのメインテーマとなっています。
テノール歌手なら誰もが歌いたいと願うこの曲は、オペラアリアとしてはもっとも有名な曲の一つ。
絶世の美女トゥーランドット姫の三つの謎を見事解き明かしたダッタンの王子カラフは、
星よ消えろ、闇よ去れ、夜が明ければ私の勝ちだと男らしく歌います。
最後の歌詞Vinceroはイタリア語で勝利の意味。
三大テノールの一人ルチアーノ・パバロッティが得意にしていたアリアです。
今回はパバロッティの歌声がラジオから流れるシーンがあります。


ルチアーノ・パバロッティ
イタリア出身のテノール歌手。その明るい歌声はまさにイタリアの太陽のよう。
ニューヨークメトロポリタン歌劇場で行われたオペラ「連隊の娘」にて
テノールの最高音HighCを9回出したことにより、キング・オブ・HighCの称号を得る。
豊麗な美声、申し分ない声量、明晰な発音、輝かしい高音が魅力の
20世紀後半を代表する最も偉大なオペラ歌手の1人。
プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスと共に「三大テノール」として知られる。
2007年9月死去。


<00>男と女のラブストーリA解説



<01>ベッリーニ作曲 美しいニーチェよ
数学者が新しい数式を発見する。これが発表されればノーベル賞と喜ぶが、その数式は間違っていた。
いつも詰めが甘いと嘆く時、ラジオからパバロッティが歌うオペラ「トゥーランドット」のアリアが流れてきて
オペラ歌手の夢を思い出す。



<02>舞台転換
数学者の研究室から、音楽教師のレッスン室に変わります。



<03>モーツァルト作曲 オペラ「フィガロの結婚」より 恋とはどんなものかしら
生徒がレッスン中。



<04>モーツァルト作曲 オペラ「フィガロの結婚」より 自分で自分がわからない
音楽教師が今日も厳しい指導をしている。



<05>モーツァルト作曲 オペラ「ドン・ジョバンニ」より 薬屋の歌
数学者がオペラ歌手になりたいですと音楽教師の家を訪れる。



<06>ヨハン・シュトラウス作曲 オペレッタ「こうもり」より 侯爵様
音楽教師は仕事がうまくいかないからオペラ歌手になろうなんてそんな甘い世界じゃないのよ、
その年からでは無理よ、テノールは難しいのよと数学者をあしらう。



<07>デンツァ作曲 フニクリ・フニクラ
数学者はどうしてもオペラ歌手になりたいと強く訴える。
音楽教師は彼の歌声にもしかしたら才能があるかもしれないと指導をする。



<08>モーツァルト作曲 オペラ「魔笛」より 恋を知る男たちは
二人は音楽のことだけ考えようと思うが、どうしても惹かれる心に嘘がつけない。



<09>ショパン作曲 ノクターン
二人は見詰め合うが???



<010>チレア作曲・オペラ「アドリアーナ・ルクヴルール」より 私は芸術のしもべ
音楽教師はずっと恋など捨てて音楽に生きてきた。でもこの喜びはなんて素敵なのと歌う。



<011>プッチーニ作曲 オペラ「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ
数学者はあなたのおかげでこの声が出るようになった。
僕はオペラ歌手になりますと歌う。最後は二人で愛を確かめる。



<012>プッチーニ作曲 オペラ「椿姫」より 乾杯の歌
二人は愛を語り、ダンスを踊りフィナーレ。



<013>鷲見真純、熊澤翔子、可児修司インタビュー




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