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春祭り 2
祭りの準備
2004/4/25

町内会の役をやってるので、広見の花祭りの手伝いに出かけた。
仕事は、去年使ったねぶたみこしの、いわばお色直し。
骨組みは、そのまま、デザインも変わらないけれど、去年のまま、お祭りに出すには、くすんで貧乏くさい。
張ってある紙を全部剥がして、張りなおし、絵付け、色付けをやり直す、その手伝い。
不器用な私には、明らかに荷が重い。
作業の説明聞いても、不器用はよく理解できない、うわの空で聞いて、人の肩越しに作業を見守る。
皆さんの奉仕作業の様子は、私がカメラに収めます、私の分もがんばって下さい。

でも、見ていたら、針金でできた骨組みにくっついた紙を剥がす最初の作業くらいは、さすがにできそうなので、参加。
と思ったら、これがなかなか大変。
紙を引っぺがすのは、易しい、でも、残ってるボンドを針金から、きれいに取るのが、難しいとはいわないけれど、骨が折れる。

何しろ針金からはがれてこない。
なんか、バリッ、ベラベラと剥がす方法があるような気がするのだけど、思いつかない。
手が痛い、つめが剥れる、遅々として進まない、苛つく、飽きてくる。
で、周りを見ると皆さん黙々と作業なさってる。
諦めて、作業。

途中、倉庫の奥に螺子釘見つけて、螺子のギザギザで針金をこすってみたら意外と取れる。
調子に乗ってガリガリやってたら、指をこすって、血が出た。
こんな事で流血する奴は、俺だけだろうなと思ったら泣けてくる。

とにかくある程度、ボンドが落とせたら、(諦めて)針金に障子紙を貼り付ける。
これは難しい。
貼り付ける面が、平らでも、まっすぐでもない。
障子紙を針金で仕切られた、いろんな形の升目に合わせて、切り貼りしなければならない。
包帯巻くみたいに、骨組みをグルグル巻いちゃえばいいのにと思うけど、それをすると、中から当てた光が均等に光らず(紙の重なったところが影になる)、提灯みたいにうまく全体が明るく、きれいに浮かび上がらない。

面倒でも、丁寧に切り貼りして行かないと駄目、なんだそうだ。
こう言う、根気と丁寧、の仕事が、私にはできない、無理。
うまく切れないし、貼れない、苛苛して、ココ、重ならないようにと注意されると腹が立つ、八つ当たり、逆切れ、いいとしこいて、情けない。
PDF、だかEDDだったか、落ち着かない小学生の病気、子供のころあの病気が認知されてれば、私もそう診断されたと思う。

手を出せばかえって迷惑になるので(自主的に判断)、皆さんの頑張ってらっしゃる姿をカメラに収めます。
と心の中で言いつつ、静かにフェードアウト。
ご苦労様でした、失礼しまーす。

というのが、お祭りの1ヶ月前、お祭りの屋台はまだ、完成半ば。
そしてお祭り1週間前、午後より再度集合。
あいにくの雨、ぬれないようにビニールシートの下で作業。
この期間に、商工青年部融資の皆さんにより(多分)、形は完成、色塗りを残すのみとなっていた。

屋台は毎年、ひとつ新しいのを作っていく計画で、7年で七福神の完成の予定だった。
でも今年5体目の製作は無し、去年の4体のお色直しだけで、手一杯だった様子。

毎年、張替えをしなければならないから、1体増えるごと、当然、準備は、余計に時間がかかる。
商工青年部の何人かのボランティアが頼りの作業、人手が足らない。

それに加えて、保管場所の問題。
テレビに出るような、本家のねぶたに比べれば、ささやかではある 、しかし、たためるものでもない。
1台が、乗用車1台分以上のスペース、外に放り出しておくわけにも行かない。
市民センターのところにある倉庫、ご好意で貸していただいている、誰かの持ってる倉庫、今の数を保管するだけで、四苦八苦なんだそうだ。

作るのを手伝い、(邪魔だっただけ、かもしれん)、保管の苦労を知り、と少し事情を飲み込むと、今まで、ほんと、ささやかな大きさに見えていた屋台が、一回り大きくなったような気がする。

屋台の仕上げの他、今年新調した桜の枝を街灯にに取り付けたり、子供たちのはっぴを配布したりで、準備完了。
今年も、桜はすでに満開。

雨が降らず、桜が来週の土曜までもちますように。

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