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春祭り 3
夜も御みこし
2004/4/25


広見の花祭りは、4月第二の土・日開催。
土曜の午後、夜、日曜の午前の、3回、御みこしが町を廻る。
去年、土曜は雨で、お昼の御みこしは中止、夜は、小雨の中を決行。

今年は、快晴、暖かい、あわや真夏日。
関係者の日ごろの品行の差、なんだろうか。
したがって、御みこしは、スケジュール通り町内を回る。
で、近所のおばさんはみんな、物音がすると家から表へ飛び出す。
祝儀を出さんならん、町内の子供みこし、消防、宮太鼓、こんだけで、よかったやろうか、ほかのおばさんと協議。
御みこしは、バラバラに、ポツリポツリと、予期せぬ時間に家の前を通る、聞き逃したら渡せない、義理欠いたら、やらしい。
カーステレオに反応して飛び出すも、肝心のお囃子を聞き逃し、がっくり肩を落とす。

と言うような騒ぎもあって、日が暮れて、町に灯りがともるころ、夜のおみこしの始まり、せっかく作ったねぶたの屋台、夜光らなければ、意味がない。
去年は小雨の中、傘差して、役員関係者のみで町内を廻った、こんな日の夜、外へ見物の出るわけもなく、淡々と町を歩いていると、わっしょいより、火の用心の掛け声が似合いそう、防犯夜回り状態。
雨で、ねぶたに張った紙が剥れ、修繕も大変。

幸い、今日は、あっぱれ快晴のまま、日が落ちても寒くない。
夜の御みこしに、ハッピ着た子供が集まって、(去年よりは)たいへん賑やか。
小さい子達は、夜更けに友達と外を歩けるだけで、非日常、楽しいみたい、手には手作りの提灯、これが街灯のない道ではなかなかきれい。

ねぶたも、綺麗だった。
かつての商店街は今、お店をやってるうちが減り、住宅街に近い。
町のとおりに街灯はあるけど、店の明かりが、わずかになって、ねぶたの灯りがよく映える、商工青年部としては、複雑かもしれないけど。

町を抜け、村木神社に向かう道は街灯少なく、人家もまばらで、とても暗い、ねぶたの灯りは、いっそう鮮やか。
ゆとりピアの横の坂道を頑張って登って、村木神社が終点。
ここでトン汁が振舞われる。
寒くはなかったけど、大なべから掬ってもらって、外でみんなで喰うトン汁はたいへん好評、なべはすぐに空。
明かりを灯した、桜の木の下で、宮太鼓の演奏が始まる。
子供たちは、夜の神社、友達と一緒、楽しくてしょうがないので、なかなか帰らず、走り回る。
引率の父兄は、まあ、あしたはお休み、飽きるか、疲れる迄の辛抱と観念して子供たちを待つ。
夜更けまで、神社はにぎわった。

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