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花祭り -雨の行進-
2003/4/14

アルバムへリンク天気予報じゃ、お昼に雨は上がるはずだったのに、一時を過ぎても止まない。
土曜の子ども御輿にはちょっと厳しい。
雨を避け、まずは倉庫でお祓い。

そうだよな、お御輿なんだから、お払いはつきもの、でも、お御輿が通るのを傍で見てるぶんには、そんなことしてるのも知らなかった。
役を頂いて初めて知る御輿の段取り。

倉庫から、可児市の文化財になってる(多分)宮太鼓のお御輿を組み立てて(勿論私は見てるだけ)お祓いが始まった。
祝詞があがり、宮太鼓のお御輿と外で雨にぬれてるねぶた御輿にお祓いが済んで、さてどうしよう、雨はいっこうに止まない。
幼稚園児が外を練り歩くのは無理。
と言う事で、3時前には一旦解散、6時の夕方の部まで自宅待機となりました。

週なかに、雨と風の強い日があって、散ってしまうと思った桜の花が、まだ十分残って、これで晴れれば絶好のお祭り日和だったのにと、じつを言えば、今まであんまり関心の無かった町のお祭りが、役を貰った途端、にわかに当事者気分。

夕方には、さすがに上がるだろうと思っていた雨は、集合時間の6時になっても上がらず、さあどうしよう。
昼間ほどの雨ではなくなって、霧雨、傘なしで歩いてもずぶ濡れになるほどではない。
夜には、ねぶた祭りの山車みたいに明かりが灯るお御輿は、今夜出さなければ、今年は終わり、新作の大黒様もある。
雨とはいえ、もう陽気はいいし、寒くは無い、雨足だって弱くなってる。
ハンドマイクのワッショイとピッピッの笛の音で景気をつけて出発する事になりました。

明かりの灯ったお御輿は夜の町に浮かび上がってなかなかきれい。
とはいえ、雨の夜、人通りは無いし、表に出て御輿を迎えてくれる人もほんとにわずか。
ほとんどの行程は、ひたすら、予定のコースを行進するのみ。
それでも二三度、小さな子が通りに出て灯りのついたお御輿を迎えてくれたりすると、なんて可愛い子達なんだろうとやたらに感動してしまう。

夜のねぶた御輿の主催は、青年部だそうで、関係者によれば、ここ何年か続けているけど、まだ関心は薄く、雨じゃないときも、通りに人が出てお御輿を向かえる、なんて具合には盛り上がってはいないらしい。

仕事のあと、おもに夜、何日もかけて作ったお御輿も、観てくれる人がいないのは、報われないなと同情してしまうけど、七福神完成まであと三年、町のみんなの関心をぐんと上げるような特効薬は無いだろうと思う。
でも、今日だって半被来てみこしを迎えてくれた子がいた。
大変な事だけど、このみこしが20年、それ以上続いて、今日の子ども達が、お父さんやお母さんになって、やっぱり夜のみこしを見られるとしたらいいナと思う。
来年は、うちも、御輿を迎えにとおりに出るよ、ご祝儀の方はあんまり出せないけど勘弁して。

町を徒歩で歩くのは何年ぶりだろう、それこそ、うちの子が小さかった頃一緒に御輿を引いて以来。
村木公園の桜の下、夜桜とぼんぼりみたいなお御輿はなかなかいい雰囲気だった。
夜のそぞろ歩きも、それなり退屈はせづ、楽しかった、カメラ持って写真とりまくってたからかもしれない、でも、そればかりじゃなく、御輿を引くって、町を堂々と歩けてなんか気分がいい、やってみて初めてわかる喜び。
だって、小さな子達は、お御輿引いて歩くのが単にそれだけで、あんなに楽しいのだから、大人になっても御輿を引くと言うのは、本質的には楽しいことなんじゃないかと思った。

ただ、全行程終了すると、結構足にきた、膝がちょっと痛い、原因は明らかに、体重過多。
痩せないと、と反省の夜でもありました。

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