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花祭り -準備編-
2003/4/10

4月6日、日曜、午後、来週の土日開催される春祭りの準備。
市民センターにある倉庫の前に集合。
造花の桜を街灯に差し込んで、通りを飾り、各戸から申し込みのあった子供御輿の半被の仕分けと配布をする。

造花は、何年も使いまわされた年代もの、今年は新しいのに買い替える計画だったらしいのですが、町内の役員の交替が4月、注文を出した頃には売り切れ。どうやら造花のくせに、旬と言うか、季節ものらしく、そこそこの数をそろえようとすると、もっと前から予約しないと駄目らしい。

買い替え損った、という目で見るから余計、と言う事もあるかもしれないけど、所々変色した造花の桜は確かにみすぼらしい。
来年は、新役員さんが決まったら、すぐに連絡取り合って、買い替えましょうと話し合う。

とはいえ、うちの町内は、通りに面して家がびっしり並んでいる長屋みたいな町並みなので、各戸の庭はほとんど見えないし、街路樹も無い、緑が少ないと言うか、ほとんど無い。
可児川沿い、市役所のあたり、広見小学校、周りには満開の桜も、通りにいるぶんには、まったく見えない。
だから、ちょっと賞味期限の切れかかった造花の桜だって、ずっと先まで、通りの左右に並んでる光景は、やっぱり町を華やいだ雰囲気にしてくれる。
準備した日は、快晴で、太陽に好かされたピンクの造花は、倉庫から出してきた時より、きれいに見えた。

半被を各町内に配布する作業はそんなに手間のかかる仕事ではない。
半被はクリーニングに出してあって、ビニールに入り、4っつの箱に、大、中、小、幼児と分けてある。
これをそれぞれの町内の注文数に分けて袋に詰めれば終わり。

箱から出してしまうと、大小がわからないので、マジックでビニールの上から大小を書いときましょうということになった。
なんでも、段取りのいい人はいるもんだ。
で、ビニールにでっかく、大、中、小、幼児と書き分け、順調に作業が進むかに見えた。
ところが、振り分け作業の途中で、大きさが変、の声があがる。
まあ、多少、サイズに差があったって、半被なんだから羽織るのに問題ないじゃん、細かい事言うなよ、と思っていたのですが、そうじゃなかった。
襟に中と書いてある半被より、小のほうが大きいと言う事が判明。
兄弟で、お兄ちゃんが中、弟が小で頼むと、弟に大きいサイズがいってしまう。
配布後、サイズ交換に来た時に、小が小さかった子に、替わりにもっと小さい中を渡してしまう。
こりゃあかん、と言う事でやり直し、配りかけた半被を全部回収し、袋から出して、大きさを確かめて、サイズの仕分けのやり直し。

半被を一つ一つ並べてみると、襟のところの刺繍が子供連と小若連とある、柄も二種類、色もまだ鮮やかなのと、薄いの。
サイズも、厳密にいくと4種類では収まらなくなる。

思うに、半被も同じ時期に揃えた訳ではないのだろう、歴史あるお祭りと言うわけではないけど、私が幼稚園くらいの頃の半被着た写真があるから、50年前から子供たちはお祭りみこしを引いていた。
正月アメリカのローズパレードと言うお祭りの中継を見た。
解説のアメリカ人が150年の長い歴史のあると何度も強調していたから、そりゃ、日本じゃ50年100年なんて歴史のうちには入らないけど、アメリカなんかだったら大変な歴史だ。

その間に、何度か新調したり、追加したり、襟の刺繍にしても、小学生は子供連、幼児は小若連なんて区分けもあったかもしれない。
ところが、時代の流れ、ときどきに考えられた工夫も、今はピンとこないものもあって、で、こういう混乱も起こると言うわけ。

結局全部の半被を四つに仕分けなおし、その中にも多少、身ごろのちがうものがあったけど、とにかくそれで納得。
半被についてる大小が当てにならない、今度クリーニングに出すと、またわからなくなるから、サイズをどこかに書いておこうと言う事になった。

きたとき目立たず、畳んでも、わかる場所と言うとなかなか無い、結局表の襟の下に大小を書いちゃった。
ちょっと気になるかもしれないけど、勘弁してください、サイズが合わなくて二度手間、三度手間は省けると思います。

準備も終えて、来週は本番、今日は快晴、桜満開。
広見神社の桜は今日、もう満開。
町から、神社に向かう一本道からは、一番先、小さな坂を登ったところの神社の桜が花のゲートみたい。
桜は来週末には散ってしまうだろうか、お祭り日、まだ咲いててくれれば、お御輿を向かえるような桜の門はきっとお祭りの行進にぴったりのいい雰囲気なんだけど。

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