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花祭り -SAKURA ドロップス-
2003/4/20

西福寺の横の集会所に、宮太鼓の御輿を置いて、旭屋時計店の辻に向かう。
ちょうど、子ども御輿が前を通る。
これから、あすなろの角を曲がり、広見神社に向かうところ。
よし、写真とるぞと、お御輿と一緒に、広見神社へ。

藤掛病院の交差点、押しボタンで車をとめて、道路を横切る。
祭りの半被の大人を先導に、お御輿が通る。
信号が青のうちには渡りきれない、でも、しょうがない、お祭りなんだから、みんなが渡りきるまで、並んだ車には待っててもらおう。

交差点を渡ると、一本道の終点に、神社のさくらが見えてくる。
さくら目指して進む子ども御輿、いい感じジャン、と写真をとろうとしたけど、さくらと御輿、そして一本道、思うようにフレームに収まらない。
モタモタしてるとすぐにお御輿に置いてかれたり、反対に轢かれそうになる。

お御輿を引く子ども達の中に知ってる娘発見、向こうも、おじさんに気がついて、つかれた、と一声。
朝、センター会ってる、あれからずっとお御輿引いて、町内廻ってきたんだ、ご苦労様、あとちょっとだ、がんばろう。

お御輿はズンズン進んで、さくらも目の前、坂を登れば、広見神社に到着。
おじさん達には小さな坂だけど、お御輿引いてるちび達には、結構な坂、最後の難所。
さあ、あと一息。
子ども達のワッショイが、大きくなって、つられておじさんも、大きな声でいしょにワッショイ、子ども達がワッショイ、おじさんもワッショイ。
先導の男の子が、大うちわを振る、子どもも、大人も一緒にワッショイ、首に下げてる笛をのんきに鳴らしてるひまは無い。
ちび達が、一心不乱にお御輿引いてる。うちの子がちっちゃい時はついていったけど、久しぶりに子どもと引っ張るお御輿は、なかなか楽しい。

ねぇ、若いお父さん、仕事ならしょうがないけど、もし、うちで、子ども達を待ってるなら、全部付き合っても2時間足らず、一緒にワッショイいいながらお御輿引っ張るの楽しかったのに。
坂を力を合わせてお御輿引っ張るとこなんか、小さいくせになかなか凛々しい(女の子の方が多かったけど)、見直すよ。
来年はお父さんがいっぱい来れば、もっと盛り上がる。

坂を登りきると、さくらのアーチ、足元はピンク、SAKURAドロップス。
子ども達は、ゴール目指して、前見てワッショイ、でもおとなはみんな、さくらを見上げている。
子ども達は、まだ何回も見られるけど、おじさん達には残り、キミ達の半分の回数も、見られない。今見とかないとね。

神社に到着すると、他所から来た御輿が3台並んでいる、現在あわせて4台、七福神なので、あと三体を作成して3年後の全部完成するそうです。
そういえば、夕べの雨の行進、新作の大黒様は、ボンドが溶けて、骨組みから紙がはがれていた、夜の間に修復したんだろう、ご苦労様です。

子ども達は、ここで解散、お御輿引いた子には、境内に出ている屋台の商品券がもらえる。待ってました、みんな商品券握って、即解散、あっという間に散っていった。

頭上のさくらがはらはら散る、神社のささやかな参道に出した、商工青年部(呼称は定かでない)の屋台は、なかなかの盛況、結構な人だかり。
金魚すくいの水槽に、花びらが浮かんで、いい感じ。

子守り神社みたいに、本職がたくさん来る、本格的な屋台が並ぶお祭りもいいけど、お店の向こうもこっちも地元の人、近所の学生も手伝って(学校のボランティア授業?)、手作り感がいい。

私たちは、お御輿が終わって、神社で休憩。
草の上に敷いたブルーシートの上にも、もうさくらの花びらが広がっている。
助六にビール、おつまみもあります。
暖かいし、花見にはもってこい、とはいえ食事の後には、街中に飾ったさくらの片付けやらの後始末の仕事が残ってる。
まるっきりくつろいで入られない、役員さんの中には、終わったら自分の用事を済ませたい人もいるし、チャチャと行きましょうと言うわけで、ちょっと惜しいけど、花見はチョッとで終わり、さあ、お仕事お仕事。

センターに戻り後片付け、2時には終了して解散。
うちまで戻ってきて、玄関先でについたところに、センターと反対、北の方から、御輿の行列がやってくる。
アレッ、うちのみこしは終わったはず、今頃なんだろう。
他所もんのみこしが勝手に入られちゃ、困るな、とこちらに近づいてくるのを監視(ペーペーの下っ端手伝いのくせに、すっかりその気)。

実は、これが、本家本元、広見神社のおみこしの行列(幹部役員さんは、さすがにご存知)。
先頭は、自治会の会長さん、もちろん、うちの会長さんも一緒に歩いてらっしゃる。他所もんなんて言ったらバチが当る。

それを、ものを知らない私は、こちらに向かってきた行列の先頭が黒服のおじさんたちとわかって、葬式かなどと言い出す始末。
ほら、うしろの人は棺おけ担いでる、なんか新興宗教の葬式かもしれんと言って、うちの奥さんに、締めてるネクタイが白、棺おけなんかよりずっと小さい行李を運んでる、葬式なわけない、馬鹿じゃないのと笑われた。
でも、うちの役員、他にも知らない人、結構いたぞ、と言い訳。

正装のおじさんが先導、行李を担いだ人もいて、その後にお御輿、なんか葬式の時使う色紙のもっと派手なやつを飾った車が続く行列は、なかなかに立派で威厳がありました。

これも、毎年恒例の行事らしいけど、今の今まで、こんなおみこしが毎年回っていることを、恥ずかしながら、私存じ上げませんでした。
ほんと、地元土着の原住民なのに何にも知らない。
勉強になります。

 

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