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鐘つきと初詣で
2004/1/4

上の子が小学生の頃から、紅白の終わる頃、近所の同級生がうちに集まって、地元の西福寺へ除夜の鐘を撞きに行き、その足で、広見神社に初詣に向かうのが恒例になっている。

今年も、高校2年の息子の友人3人が、来てくれた。
でも、年末年始は、成田山でバイト、今回は欠席という子もいた。
来年は、高校卒業の年、うちの子も、よその子も、いよいよ本格的に、親離れの時期、年末こうしてうちに寄ってくれるのもアトわずか。

そうなれば、下の子の友達呼んで、一緒に年越しそばを喰えばいいやと思っていたら、さすが次男坊、うちにじっとはしていない。
大晦日は、晩飯食ったら、近所の同級生のうちに寄せてもらって、友達と一緒に鐘つきに行くという。
もうすでに、親の思惑どうりには行かない。

12時近くになって、息子の友達を交え、年越しそばを食い、鐘つきに出かけた。
お昼過ぎにすこし降った雨が上がり、暖かい、霧が出て暗い通りが白くかすんでいる。

ここ2、3年、鐘つきは行列が出来る。
といっても、そんなに大勢ではないので、百八の内には間に合ったようで、今年もみかんを頂いた。
みかんは貰えないけど、百八つを越えても、鐘は撞かせて貰えるらしい。

鐘つきには、我々夫婦がついたとき、先に出た息子達は行列の先頭。
鐘つき待ちの行列の真ん中に、白っぽい集団がいる。
なんだありゃ、と思ったら全員半そでのTシャツ姿。
そしたら今年も、お母さんがその集団向かって突進した。
うちの子(下)が混じってるという。
去年、人違いして、知らない兄ちゃんの背中ドついてたので、もう少し冷静によく見極めて行けよ、と思ったけど、ほんとにうちの子も混じってた。

例年に較べ暖かい正月ではある。
でも、真冬の深夜に変わりはない、寒いに決まってる。
よその子なら、元気で良いやと言えるけど、うちの子が混じってれば話は別、風邪でもひかれたら、うち中の迷惑。
鐘つきの行列にいる知人には、「なんか悪いことした?」となんかの罰で、あんな格好させられていると誤解された。
バカな友達とは付き合わせんようにせにゃ、と思うけど、うちの子が先頭きってたらどうしよう。

鐘を撞いたら、広見神社に向かう。
かつては、暗いのが怖い、神社の近くのお墓はもっと怖い、という子ども達を引き連れて、ゾロゾロ歩いた神社への一本道を、夫婦二人で歩く。

参拝の人は、そう多くはないけれど、暗い夜道を二人きりなんてことはなく、何組かの参拝帰りの人とすれ違う。
目のいいうちのお母さんが、近所の知り合い見つけて新年の挨拶。

神社の下の坂道にまで来ると、笛と太鼓のお囃子が聞こえる。

神社の参道まで来ると、賑やかとまではいえないけれど、さみしくないくらいの人出がある。

Tシャツのバカタレどもは先に鐘を撞いて、お寺を出て行ったけど、広見神社にはいなかった。
さすがにあの格好でここまではこれなかったようで、ヤレヤレ。
でも、せっかくあんな格好してるなら、ここまで走ってくるくらいの根性みせんかい、とちょっと思う。

広見神社の本殿に、先の人に続いてお参り、日曜に(うちの班で)設営した照明が功を奏し、神社に参拝した人は、参道を引き返さず、灯りに釣られて神社の脇からお稲荷さんへと向う。
内心しめしめと思いつつ、前の人に続いてお稲荷さんへお参り。

神社のひろっぱには、例年どおり大きなたき火が夜通し燃えている。
切り倒した木の幹一本丸ごとのでかい薪が、真赤に燃えて、近くに寄りすぎると熱い。
時折でっかい丸太が放り込まれると、盛大に火の粉が上がってとてもきれい。

という事で、本年もよろしくお願いいたします。

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