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1997年1月 広さへの挑戦! 世界最大のスキーエリア・フランス・トロワバレー・スキーツアー |
[広さへの挑戦・気力、体力、足前、気分は絶好調!]
1997年1月7日。スキークラブ員の中でも足前に自信のある強者が、名古屋空港に集まりました。行き先は、フランス。トロワ・バレー・スキーエリアです。 スイス・チューリッヒ、ジュネーブ、フランス・アルベールビルを経由して、世界最大のスキー場へ行こうとしているのです。 実は、まだ、この時点では、「大きいスキー場だって?知れてるよ〜。」と言う程度の認識だったのです。 その日の真夜中に、トロワバレー・バルトランスに到着しました。 フランス人は、元気です。 真夜中なのに、大声で歌って踊って、元気です。 カーマ・スキークラブ員も元気なはずですが、フランス人には太刀打ちできません。
[本当の意味で、広さという感覚を実感した]翌朝、まず全員で写真を撮ろうと、まずリフトを一本上がります。 美しい。もう、雲の上です。 もう一本、上へ登ります。 もう、すでに遙か彼方にホテルが見えます。 何というリフトの長さ。何という、標高差。何というリフトの速さ。 全て、何もかも、日本では到底考えられないスケールです。 リフトが長くて、長くて、まだまだ長い。 コース総延長600Kmを誇る、世界最大のスキー場なのです。 飛ばしても、飛ばしても、思いっきり飛ばしても、ゲレンデの端が見つかりません。 いったい何処まで滑ったら、終点になるのだろう?と、とても心配になります。 ゴンドラの写真を撮っているこの場所は、すでに3400mを超えています。空気が薄い。酸素が足りません。ゼーゼー、ハーハー言ってます。
[4000m級アルプスの山越え]翌日、バルトランスからメリベル、モッタレーへとアルプス越えを計画しました。標高4000mの山を二つ越えて、お気楽・スキーツアーに出かけようと言うのです。 「ちょっと、雲が出てきたぞ。」「大したこと、ないって。」「スキークラブのメンバーは、雪に慣れているから大丈夫」などと、各自、安請け合い。 この後、大変なことになりました。 フランス・アルプスをなめていました。 山を1つ越えるのに、1時間半も掛かっています。それも、下るだけなのに。 「これは、イカン!飛ばすぞ!」と言った割には、またまた、山を下るだけなのに1時間。「このペースは、やばいぞ!」地図の縮尺を、日本の感覚で見ていました。 2時間半掛かって、約45Kmを下ってきました。女性達が、疲労し始めています。 当然です、ノンストップで長距離を滑ってしまったのです。 それも、2時間半で、斜度18度〜25度の目印の無い"山間コース"を45Kmもひたすら滑って下ってしまいました。
[甘かった。安易な計画。自然をなめてるよネ〜ェ!]悪いことに、イタリア側から低気圧が近づいています。 我々は、TVの天気予報を確認せずに、4000mの山を越えてしまいました。 「帰れません!」吹雪が強烈になってきました。 視界は、1〜2mしか有りません。 自分の手が、吹雪で見れません。 すぐそばにいるクラブのメンバーの姿が確認できません。 唯一の連絡方法は、各自持っている無線装置が命綱です。 とうとう、ゴンドラ・リフトも全て停止してしまいました。 [猛吹雪のため、リフト停止。コース閉鎖。] ホテルに帰るには、歩いて4000mの山越えをするか、又は、アルベールビルまでバスで下って、再度山を登るしか有りません。 選択できる方法は、1つ。バスで、山を下ります。 しかし、バスが来ません。来ても、乗る人が多すぎて、取り残されます。 また、バスも一往復すると120Kmほどの距離が有りますので、なかなか、帰ってきません。 [フランス語しゃべれず。ガイドセンター・クローズ。万事休す。] 「寒いよ〜ぅ!」「疲れたよ〜ぅ!」 英語が通じません。フランス語しか通じません。日本人は、滅多にいませんので、日本語など通じるはずもありません。文字も読めません。まったく、単語の意味が分かりません。泣きっ面にハチ! ホテルの通訳の人に電話をしようとしました。しかし、フランスの公衆電話は、コインが入りません。全て、カード式電話だったのです。 カードの自動販売機は、販売終了でクローズされています。 万事休す!
[絶対に帰るぞ!光る、スキークラブ員のチームワーク]猛吹雪の中でコースに戻れなくなった三○さん。救助に向かった前田・早川、救助隊チーム。 視界ゼロ、なおかつ全く初めての大山脈、急斜面の中から安全に下りることができそうなコースを探しに行ってくれた高木・井出、(崖から落ちても自分で這い上がれ)特攻チーム。 安全なコースを見つけると無線で案内をもらい、Bossが残り12名を連れ、視界ゼロの猛吹雪の中を、無線の指示通りにコースを取り、急斜面を下りていく。 その距離、約12Km。寒い。 気温-18℃をリフト降り場の温度計が指しています。 スキークラブ員の連係プレーが無ければ、遭難という状況になっていたかもしれません。 [フランス人と競争。バスに乗るには、急斜面でも直滑降。] 面白かったですねぇ(^^) バスの座席を12名分確保するために、隣町のバスターミナルまで、約8Kmを直滑降しました。 凸凹があろうと、曲がっていようと、アイスバーンになっていようとも、絶対に転倒することはできません。フランス人より、早く到着しないと、ホテルに帰れないのです。 滑りました。ターミナルに着いて、フッと後ろを見ました。全員いるじゃないですか! なんと、いつもは転んでいても、今回だけは、誰一人遅れてしまう者はいませんでした。 なんか、みんな、急にスキーが上手くなったね! (^^) 宿に着いたのは、午後11時をまわっていました。うれしかったぁ!この気持ちは、忘れられません。 助け合うことで、絶対にトラブルを回避する。 そんな勇気と、自信が付いたような、スキーツアーでした。 カーマ・スキークラブ員・根性の合い言葉、「仕事も遊びも、命がけ!」 あれっ! 違ったっけ〜ぇ? (^^; |