1984年秋の英国でのコクニー英語の現場体験

ロゴ

文責  山本内科耳鼻科院長 山本秀平 2004/1/20


留学は遠くなりにけり、二十年近い昔の事になりますと、記憶がまだ断片的でも残っているうちに活字に留めておかないと、という気持ちにフトかられます。 さて、日本語とてこれだけ多用な方言文化があるのだから、英語にも色々と訛り、方言があるのだろうと言う事はどなたでも容易に想像が出きるでしょう。 その通りです。英語と米語は言葉、綴り、アクセント、全て異なりますので別の言語といっても言い過ぎではありません。 米語でも私の師エドワードカー教授はロードアイランド出身、ハーバード卒業と生粋の東部人間で、いわば彼こそ正統派米語の生き字引、私にとっては大変に有り難い経験でした。

今日の話題はそれではなく、コクニー英語、ロンドンの下町のべらんめえ調の英語です。 マイフェアレディーといえば世界三大ミュージカル、世界の人々に愛されている劇ですから、 コクニー英語は知らないと言う方でもミュージカルの名前くらいは聞かれた事があるでしょう。 あるいはビデオで、DVDで何度もコクニー英語を聞いたという方もあるかも知れません。 今回はそのコクニー英語を何度も聞いたけれど、どうしても聞き取りにくかったという方のためのお役立ち情報です。

ミュージカルの紹介は以下の url に簡単に触れてあります。
http://www33.tok2.com/home/paonyan/film/fairlady.html

ところで興味が湧いて色々英語で検索したいと思われる方へのアドバイスですが日本語のヤフーを検索しても、残念ながらほとんど情報は集まりません。 ただ今ですが数件ヒットしましたが、敢えてご紹介はしません。 このような場合は 英国の Yahoo (http://uk.yahoo.com/) です。 キーワードは Cockney English です。 今、32,500件ヒットしました。さすが英国ヤフーです。 がしかし、いくらなんでも件数がありすぎます。 絞り込みが必要です。 ところでお馴染みメリーポピンズも代表的コクニー英語です。 主役を追加し、Cockney English and (Mary Poppins) で検索しました。 550件です。いきなり手ごろな数になりました。 ここをコツコツと読んでいくと通になれそうです。

84年に私はロンドンの学会に出張しましたが、家内は日本で留守番の一人ぼっちの味気ない出張でした。 ロンドンにそのような下町英語がある事は知っていたので、 夜の暇つぶしにコクニー英語を出し物にした劇場がないか、 宿泊したホテルで聞いてみました。 ええ、近くに有ります、あなたのような外国人の方も多いですよ、との返事に期待を膨らませてその劇場を訪れました。

劇場の場所はやはり下町でした。 小さな舞台を囲むようにテーブルが幾つもあり、バーのような雰囲気でもありました。 二時間ほどのコクニー英語のドタバタ劇を見てきたわけですが、結局は粗筋しか判りませんでした。 舞台のお姉さんがアドリブで当時、若かった私に向かい、お兄さん出身は何所?と聞くので、東洋人だ、日本だ ( I am from The Orient. Japan ! ) と答えたのを覚えています。 彼女の問いはコクニー英語でなく正統英語だったから劇のストーリーも判らない私は答えられたという次第です。

前述のカー教授の話に戻りますが、彼らアメリカ人もコクニー英語はさっぱり判らないとの事です。 という事で私はロンドン出張の二年後の米国留学でコクニー英語コンプレックスから開放されました。
スタートに戻る 学術コーナーに戻る
ページ先頭に戻る