書評:携帯会議英語 Handy Conference English -- for Better International Communication

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文責 山本内科耳鼻科院長 山本秀平 (2003/10/12)

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読書の秋、書評をひとつ、大学病院勤務時代に使い込んで愛読書の話です。 携帯会議英語、大杉邦三著、大修館書店。1984年初版、カセットテープ三本付きですが、 著者のご略歴は
大正五年滋賀県大津市生まれ、東京帝国大学医学部薬学科卒、米国コロンビア大学、イリノイ大学留学、 武田薬品工業で研究開発、バイエル薬品元常務取締役、日本の複数大学の教諭 Don J. Elick 氏と 大阪外国語大学元客員教授 William E. Gilkey 氏に通算15年師事、 ご自身は大阪外国語大学元講師、摂南大学国際言語文化学部教授、薬学博士。
となっています。小生が大学人として研究者の卵となった時、国際学会に発表の機会が出来ましたが、 おりしも初版が出版され、これは有り難いと飛びついたなつかしの本です。

内容は口述発表用の例文集です。 目次に細かく発表中に困った場合、特に偶発的な事が起きた場合、を書いてあります。 該当頁に例文がまた幾つも紹介されているわけです。 名の如くB5版で320頁の携帯です。 片手に携え、国際学会、晴れの舞台の壇上に登る時の相棒です。

勿論、実際にそのような形で役立ったわけではありません。 全部暗記しましたから。 しかしながら生まれて初めての経験でしたので、準備を重ねても不安の日々でした。 緊張は極に達するだろう、 何か突発的な事があると、頭が真っ白になるだろう、壇上でしばし無言となるだろう、 そうならないための虎の巻でした。

スライドの目次ですが、映してもらう要求だけでも数十通りの表現が紹介されています。 "Slide, please." も勿論、例文にありますが、他にもいろんな言い方があるという事です。 次いでピントがボケていたら、上下が逆なら、裏表が逆なら、上下左右に動かしてもらうなら、 順序が逆なら、再度出してもらいたいなら、飛ばしたいなら、等々困った場合を網羅的に書いてありますので、 実際はこの本さえ覚えておけば困る事はないという、なんとも頼もしい限りの本でした。

本日、アマゾンを見ましたら版を重ね、さすが、ロングセラーでした。 しかし、ノートブックにパワーポイントの発表が主流となっている現在、 私がせっかく覚えたスライドの項の149通りの表現は時代の流れで既に死語となりつつあります。 最新版ではスライド用表現は既に割愛され、パワーポイントの記載になっているのでしょうか。 気になる所です。
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