大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 文法

飛騨方言における副詞・そう、のアクセント

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副詞・そう、ですが、この品詞の意味は例えば、 その通り、そうすれば、さように、それほど、等々と 意味合いは微妙に異なります。

がしかしどのような意味合いで使用するにせよ、飛騨方言においては (おそらく共通語と同じく)文中のどこにあってもアクセント核且つ強アクセントとなります。 文意を決定する最重要品詞である以上は アクセントがつくのは当然といえましょう。 勿論、言いにくい、言いたくない場合はつい小声になりましょうが、 アクセントまではなくならないのではと思います。

以下に飛騨方言らしい日常会話の言い回しを幾つか紹介します。●=高、○=低、▼アクセントの核。
▼○○○○○
そうなんやさ ( = そうなのです )

▼○ ○
そしゃな (そうせやな、の転 = そうすればね)

▼○○ ○
そうがって ( = そうかといって、そうかとて)

▼○▼○▼○
そうたこない 
( = そう高くない、ウ音便・たこうない、が更に詰った表現 )

○▼ ▼○○○
そりゃそうやさ ( = それはそうですね)

○▼ ▼○○
そりゃそやさ ( = それはそうですね)

○▼ ▼○
そりゃそや! ( = それはそうだ!)


▼○
そが。( = そうか。) 

▼ ▼○  ▼○○○
えっそう! そうせりゃ。 ( = えっ、そう!そうすれば)

▼ ▼○  ▼○○
えっそう? そせりゃ。 ( = えっ、そう?そうすれば)

付記

感嘆詞・そうの文例ですが、"そう▼○、こんな事もあった。" と言う 場合もやはりアクセントはつくでしょう。

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