大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム 

付属語不干渉の法則

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私:表題は名詞に付属語が付いた場合のアクセント変化についての大事な法則。
君:付属語とは助詞・助動詞の事ね。
私:実例でいこう。サ酒とミ\ソ味噌。
君:これを活用させるのね。
私:うん。さけがうま\い。み\そがから\い。
君:文節で切るとどうなるのかしら。
私:さけが\・う\い。み\そ・が\・か\い。つまりは名詞に助詞・助動詞などの付属語が接続しても名詞のアクセントは変わらない。
君:なるほど、名詞に接続するあらゆる付属語が名詞のアクセントに影響は及ぼさなさそうね。でも例外もありそうね。
私:勿論だ。コ\米のアクセントだが、こめのおいし\さ。サシミ\刺身だが、さしみのおいし\さ。これが共通語アクセント。
君:ややこしいわね。サケとコメのアクセントの違いは?
私:決定的な違いといってもいい。サケは平板、コメは尾高。サシミも尾高であり、平板ではない。このようにコメ・サシミなどの一部の名詞のアクセントは付属語の有無によってアクセント核が移動する。つまりは付属語不干渉の法則の例外。ただし更に問題が一つ、実は僕自身の口から出てくるアクセントが、
\の・おいし\さ(米の美味しさ)
しみ\の・おいし\さ(刺身の美味しさ)
つまりは文節はどうしても切って話す癖。僕のアクセントは典型的な高山市のアクセントだと思う。典型的な飛騨方言アクセントといってもいいかな。つまりは飛騨方言に於いてはアクセントの移動が無くて、飛騨方言には付属語不干渉の法則の例外が無く、あるのは付属語不干渉の法則そのものだけのような気がするんだがね。
君:ややこしいうえにややこしいわね。どうでも良いレベルね。ほほほ

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