大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム |
上昇式と平進式 |
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私:表題だが、低起式と高起式、に置き換える事ができる。つまり同意語。 君:どうして二通りの言い方があるのかしら。 私:よくわからない。低起式のことは「低起上昇式」、高起式のことは「高起平進式」と呼ぶこともあり、こちらが正統という事なのかな。つまりは、上昇式・平進式であれ、低起式・高起式であれ、略語の可能性がある。 君:どちらでもいいのよね。同じ意味なのだから。 私:僕はそれでは困るんだ。学会というものがあって熟語集を刊行して欲しい。日本語学会(旧国語学会)があって、手元に国語学大辞典があるが、アクセントの項目に記載無し。日本語学大辞典(日本語学会編)(平成30年10月20日)には記載があるのだろうか。金田一書等、手元の書には「低起上昇式」も「高起平進式」も記載が無い。 君:平進式は平板アクセントと混同されるのじゃないかな。 私:第一モーラが低いのが平板だから、平進式と大違い。紛らわしい。それに上昇の反対語は下降なので、尾高アクセントを下降式と呼んでもいいような気がするが、実際には、下降式という言葉は使わない。 君:上昇の対語が平進というのもおかしいわよね。 私:低起式・高起式というのは名は体を表し、或る程度は共感できるが、ただし、この二語は対語ではない。別の概念。「低起上昇式」「高起平進式」は表現と概念が一致する。 君:つまりは略しては駄目という事ね。ほほほ |
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