京阪式アクセントのネット記事かせあり、参考にさせていただいています。
総括しますと、筆者にとって重要であった点がふたつあります。
ひとつは日本語にはいったん下がった音程が再び上がることはないという原則がある事です。
もう一点は東京式アクセントでは「1拍目と2拍目の音程は必ず異なる」という暗黙の決まりがあるという事です。
以上から考えますと、東京式アクセントである飛騨方言の三拍品詞には
●○○、○●○、○●●の三通りしかないという事になります。
言い換えますと●○●はいったん下がった音程が再び上がるのでそもそも日本語ではなく、
●●●、●●○、○○●の三つの例は ( 1拍目と2拍目の音程が同じですから )
京阪式アクセントではあっても東京式アクセントである飛騨方言アクセントではない、という事です。
不肖・佐七アクセント辞書中の三拍品詞を検索してみますと、
●●○いんにゃ( = いいえ)、○○●あいつぁ( = 彼は ) 、
○○●あのよ( = あのね ) 、○○●〜せんぞ( = 〜しないですよ )
の四つの例が1拍目と2拍目の音程が同じと言う事で、上記のルールに当てはまらないようです。
筆者としましては飛騨方言のアクセントに純東京アクセントとの違いが
あるのかもしれないとは思っておりますが、あるいは単に私ひとりの訛りなのかもしれません。
内省の限界です。
偶然でしょうか、これらは体言以外の品詞でした。
上記の例外を除き、飛騨方言に関しては三拍品詞のアクセントは
(1) いったん下がった音程はあがらない (2) 1拍目と2拍目の音程は異なる
という二つの規則がやはりあるようです。
くどくはなりますが、飛騨方言に関しては三拍の体言のアクセントは●○○、○●○、○●●、の
三通りしかないであろうというのが筆者なりの結論です。
附記
随分昔になりますがテレビのコマーシャルで、
さかい●○●、やすい●○●、しごときっちり●●●○○●
というのが流行りました。
そうです、日本語としては決して存在しないアクセントなので
印象深い事このうえなし、ですから小生の記憶にいつまでも残るのでしょう。
まんまと、やられました●●●○○●。
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