飛騨方言で河童のことをいうのですが、当てはまる漢字表現はないようです。
従ってカタカナ表記が正しいのか、平仮名表記を認めるのかという事になりますが。
動物名は、和名であっても一般的にはカタカナ表記とするのが一般的のようで、例えば、シマリス、ツキノワグマ、などと記載します。
また、日本にいない動物でも和名であればカタカナ表記とするのが一般的のようで、例えば、オーストラリアのエリマキトカゲ、などと記載します。
河童は、いかに伝説の生物とはいえ、動物には違いないでしょう。ですから、ガオロ、ガアランベ、と記載するのが無難であろうかと筆者なりに考えます。
ところが、鳴き竜、はどうでしょう。伝説の動物には違いないのですが、ナキリュウ、と表記することはまずありません。
ご興味ある方は、ネット検索して、鳴き竜、ナキリュウ、それぞれをキーワードに何件ヒットするか見てください。
ですから、明らかに日本語である動物はカタカナ表記など必要ありません、否、不自然です。
飛騨方言・がおろ、があらんべ、も純粋な飛騨俚諺である以上、カタカナ表記はむしろ滑稽であるとも考えられます。
方言は原則として、漢字と平仮名で記載すべきでしょう。
がしかし待て、戦前は、教科書は全てカタカナでした。
トナレバ、ヒダホウゲンモ、ガオロ、 ガアランベ、デモマンザラワルクハナイカナ。
サウイフコトダッタノカ。
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