大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム<

ら抜き or ラ抜き

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ら抜き(食べれない)、れ足す(行けれる)、い抜き(してます)、さ入れ(歌わさせていただきます)、等々が日本語の乱れとして論じられているネット情報が多いと思いますが、それ以前の問題として、国民の皆様へ、この学術語そのものが日本語として乱れているとは思いませんか。ネット検索すると既にいくつかの情報は国語学の論文として公開されている内容なので、私の心は青息吐息(あおいきといき)です。私の疑問と、私なりの一応の見解は以下の通りです。

★文化庁サイトの言葉遣い指針では、ら抜き、を採用、従って当サイトも文化庁に従います。

★ら抜き、と書くのが正しいのか、ラ抜き、が正しいのか、・・グーグル検索すると情報量が圧倒的に多いのが、ら抜き、です(2019)。ラ抜き、を正しいとする根拠は見当たらないも同然です。ら抜き・ラ抜き、の両論併記もこの際はやめましょう。既に出版された論文は訂正のしようがないにせよ、日本語学会に物申す、学会ウエブサイトの簡易用語集には記載すらないのは如何なものでしょうか。(as of this writing on Mar. 21.2020)

★ら抜きの表記は本当にこれで良いのか。・・ラ抜きを用いた論文の筆者の気持ちが私にはわかる気がします。平仮名表記では漢字かな交じりの文章で同語が平仮名に続くと読みづらいから、わざと片仮名表記をお選びになったのでしょう。例 これらら抜きの若者言葉、等。これを嫌うと私なら差し詰め句読点を用います。例 これら、らぬき言葉。あるいは私なら各種の記号を使うでしょう。例 「ら」抜き言葉、"ら"抜き言葉、等々。

★れ足す、と、さ入れ、この二語で学術語が乱れている現況のような気がしますね。・・足すのか、入れるのか、つまりは、統一したほうがいいに決まっています。れ足す・さ足す、か、れ入れ・さ入れ、このどちらかでもよいのですが、私の願いはひとつ、統一して欲しいのです。

学問の基礎は学術語の定義がスタートです。それは皆が入会している学会の術語委員会がお決めになって、皆がそれを使えばよいだけの事。先ほどは国語+学会で検索したら日本語学会がトップで、日本語+学会で検索したら同学会は二位でした。一位は公益社団法人日本語教育学会でした。両学会でよくお話しなさって用語集を出版してくだされば、と思います。

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