飛騨方言・あすこ、ですが、アクセントの使い分けにより二通りの全く違った意味で用いられます。
こ、にアクセントがある場合は、共通語・あそこ、の意味になります。
一方、あ、にアクセントがある場合は、あの人の家、ないし、今話題にしているあの家、という意味になります。
同様に、飛騨方言・ここ、ですが、後ろがアクセントの場合は、共通語・ここの場所、の意味で、
前がアクセントの場合は、この人の家、ないし、今話題にしているこの家、という意味になります。
会話で、あすこもここも万博にいかたんなら、おりぃんどこもいかにゃなあ。
(あすこ、は、あ、にアクセント、ここ、は前の語にアクセント)
とは、会話の相手の家で、会話の相手に向かって、"彼の家もあなたの家も万博に行かれたのなら、
私の家も行かなくっちゃね。"という意味になります。
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