大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

あてがいぶちの話

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共通語でり、辞書にも掲載されている言葉であっても実際には死語に近い言葉というのは 実に多いのではないでしょうか。が、これが結構、地方で話されているとなるとやはり そぞろ筆心が動き、キーボードに向かってしまいます。

ということで、あてがい、ないしあてがいぶち、という言葉ばありますが、江戸時代以前に を与えるものの適当な見計らいで与えていた俸禄のことですが、死語といえましょう。

今の時代、いかにワンマンの社長とて、うーん君の働きは先月これだけだったから、給料は これだけくれたるわ、こんな会社があろうはずがありません。

飛騨方言になりますが、味噌・塩の加減が自信がなくて、困り顔の嫁に 姑が
そんなもの、あてがいぶちじゃさ
という事で、あなたの好きなようにまあ適当に使いたいだけ使えばいいのよ、ということで、確かに雰囲気は 飛騨方言なのてすが、かといって、あてがいは共通語、しかも死語の共通語です。

現代だからこそ、方言ではないのかと私が悩まねばならないのでしょう、 話されたのが江戸時代ならまちがいなく共通語会話文という事になります。

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