古語動詞・いきる(熱る、慍る、自ラ四、近世語)、に由来する。
意味は、蒸し暑く感ずる、そのために体がほてる、等の意味。
気候に対して用いる言葉。
生きる、と同音異義語であるため、
飛騨方言はじめ全国の方言としての記事が多い。
ただし、生きると異なり、アクセントは最後、つまり平板型で核無し、上がり調子です。
(生きる、は中高、核あり。)
実は共通語においては、用言の言い回しは死語となり体言・いきれ、
に用法が残っています。
例えば、人いきれ(雑踏が発する熱気)、草いきれ(生い茂った草が発する熱気)。
体言・息切れ、も語源辞典などによれば同根の言葉です。
また更には、いきる、は、共通語・いきりたつ、と同根のようです。
いきりたつ、とはかあっと熱くなっていきまく、という意味です。
さらには国語辞典に古語動詞・いきれる・熱蒸れる・自下一(ほてる、むしむしする)、
がありますが同根です。
筆者なりに、いきれる>いきる、となった可能性が高いと
考えますが、何時の時代からかは不明です。
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