郷土を何十年も離れていると私も本当に浦島太郎です。
先だって京都でありました女子高校生駅伝に岐阜県代表として
益田清風高校が出場、というネット記事がヒットしたのですが、
コーチの先生が、日頃のやわい(=準備)の通りに本番に臨むだけです、
という飛騨方言が目に留まったわけです。
さて日頃、この言葉についても考え続けている佐七には高校の先生が
おっしゃった一言はさしたる追加情報を与えてくれません。
なによりも度肝を抜かれたのが、エッこんな名前の高校あったっけ、
と言う事です。
益田高校、略して益校、と益田南が合併して平成十七年に
発足した高校なのですね。
新しい学校になるのだから校名も新たにしよう、その気持ちはわかります。
清風高校になったという事は良し、全国に清風の名をいただく小中高の
学校がありますが、それも良しとしましょう。
でも下呂市なのだから何故、下呂高校にならなかったのか筆者は不思議でしかたなく、
実は一ヶ月ほど考え続けていたのです。
さて、柳田國男は蝸牛考が有名ですが、地名の研究という著があります。
全国各地の語源のわかりにくい地名を類別、語源を考証した書です。
地名の語源についての研究方法についても述べられていますが、
その一、宛て字を警戒せよ、
そのニ、地点名は地区名に先んじよ、
その三、呼ばれる場所は住居との関係で他に固定しているとは限らない、
等々があります。
つまりは益田清風、となれば思い浮かぶのは益田風・ましたかぜ、という事で
しょうか。益田名物の突風、川上岳・かおれだけ、から吹いて来る
空っ風の事ですが、
岐阜県の地名様記事に
よりますと、益田の語源は、川上岳から真下に吹く風が強い地域、と言う事。
つまり益田は真下の宛て字であったのかと
妙に納得してしまいました。やはり柳田先生は偉い。
また私からの希望ですが、真下が由来の地ですが生徒さんには真上を向いてもらいましょう。
どうでしょうか、清風高校の校長先生。
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