形容詞。しかたがない、無益である、甲斐が無い、という意味で、古語辞典にあります、 せんなし(詮無し、平家9 せんない殿ばらの鹿の射やうや)、と同意です。 術なし、の漢字を当てる辞書もあるようです。 漢字・詮、の語義についても古語辞典にあり、1.為すべき方法、すべ、(著聞、詮尽きて眠りいたるけるほどに)、 2.甲斐、しるし、ききめ(狂、二人大名、参った詮も無い事でござる) の意味との記載があります。 蛇足にはなりますが、共通語・所詮、とは詮ずるところ、つまり、つまるところ・結局、という 意味になります。 全国各地の方言になっているようですが、山口県の代表的方言となっているようです。 ただし地方により、その意味合いが微妙に異なり、あるいはむしろ、面倒くさくてうっとうしい、 という意味で使用されている地方が多いように思います。 飛騨地方でも、実はどのような意味で使用されているのか、またその頻度は、 不明であると記載せざるを得ません。