昔話の語り方は定式があり、普通、出だしは、昔々あるところにじいさんとばあさんが。。、が
良く知られていますが、佐七が幼いころ、聞かされたひだの民話では、最後の部分で、これではいおしまい、
の意味で、しゃみしゃっきり、を聞いています。おそらくは飛騨俚言でしょう。
ネット情報としては、このあたりの事が
小沢俊夫・世界大百科事典むかしばなし
に詳述されています。
さて、しゃみしゃっきり、の意味ですが、しゃみ、は三味線のことでしょう。
また古語辞典ではしゃっきり、は、角張っているさま、または、しっかり立って動かないさま、との記載があります。
つまりは、三味線が角張っている、ないし、三味線がしっかり立って動かないさま、という意味になりますが、
勿論、たいした意味はない、意味を考える事自体、意味が無いという事かもしれません。むしろ、
しゃ〜しゃ〜、と、語呂を合わせた言葉ではないかと推察します。しゃみしゃっきり。
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