共通語では、しみったれ、ともいい、また、しみたれ、は京言葉、名古屋方言はじめとする全国各地の
方言としても紹介されており、実は、あまり方言とは言わない言葉かもしれません。
意味は、実は、大きくは三つあり、ひとつ目に服装のみだれ、ふたつ目にけち、三つ目に意気地のないこと、です。
〜たれ、についてはくそったれ、などの言葉もあり、何か垂れている、という意味に通じます。
軽蔑の意味を含んだ接尾語です。飛騨方言では主に服装のみだれ、ないし、けち、の意味で用いられるようです。
従って、服装などに染みが垂れている、という意味、がもともとに意味だったのでしょう。
つまりは、このような自分の身なりを意に介さない人は洗濯代をも惜しむけちん坊であるし、
いつもパリッと堂々としていればいいものを意気地のない人だ、というように意味が拡大解釈されてきたものと
考えられます。嬉遊笑覧、滑稽吉原談語、膝栗毛などに文例があり、比較的新しいことばと考えられます。
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