大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

しょうけ、小屋名しょうけ、亀の子じょうけ、口じょうけ、まるじょうけ

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江戸時代から戦後まで飛騨中で使われてきた台所の必需品で、 たけで編んだざるの一種です。 楕円状の木枠を底辺とする低い高さの半円ドームのボウルですが、 一箇所に大きく出口を設けている独自の形状が特徴であり、 口じょうけと呼ばれています。またその形が亀に似ていることから亀の子じょうけとも呼びます。 米を口じょうけで洗い、水を切り、しょうけの口から釜に注ぐわけです。 明治時代までは木枠は丸く、口が無く、まるじょうけと呼びます。

現在は民芸品として売られており、旧大野郡久々野町小屋名(現高山市久々野町小屋名)の特産品であり、小屋名しょうけの 名前で知られています。

語源については不明と言わざるを得ませんが一説には 升受け(しょううけ)が訛ったものと言われています。 蛇足ながら斐太風土記には草筒の字を当てて、しょうけ、と読ませています。

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