大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

しょうしな・飛騨方言

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飛騨方言の意味は、お気の毒な、可哀想な、 事が大げさになってしまってあらあら大変な事に、 可哀想に其処までしなくても、等々の意味で用いられる副詞句です。 どう考えてみても古語の、勝事なり、に由来する言葉のようですね。 例文は、
"佐七ゃあひとつのネット記事書くために、本一冊読んどるってなあ。 しょうしなこっちゃあ。"(ホントよ)
蛇足ですが、本日は一切ネット検索なし、情報は小学館日本方言辞典です。 昨日(2006/12/10)名古屋丸善書店で買い求めました。 大資料、読了するのに一生かかりますって。 あっ、そういえば佐七の婆さまがよく 言っていた言葉、飛騨方言・しょうしな、でした。

同辞典によりますと、気の毒、という意味で しゅうしい・山形県東田川郡、 しょうしい・静岡県榛原郡、 しょうしない・静岡県榛原郡、 ひょーしもない・福岡市、などの記載がありますが 同根でしょう。 旺文社古語辞典では (( しょうじ・勝事・奇怪な事。大変な事。 今度の謀反稀代の〜なり(保元) ))、 三省堂新明快では (( しょうし・勝事・ふつうでない出来事・ この事、天下において異なる〜なれば(平家) )) の記載が あります。

筆者にとって疑問に思われる事は、飛騨方言・しょうしな、は 意に反して大げさになってしまって困ったさまを表現する言葉 である事です。 また古語辞典では笑止千万の漢字ではなく勝事が記載 されているのが何ともハヤ疑問です。 英語では Stop laughing at it!! といいますので 佐七の言語感覚では、笑止、がまさにはまりことばなんやさあ。 でも笑止ではなく勝事。事実は小説よりも奇なり。しゃみしゃっきり。

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