大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

飛騨方言・しゅうえんとジューンブライド

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しゅうげん▼○○○・祝言、には各種の意味がありますが、 なんといっても結婚式披露宴の意味で用いられる事が 多いでしょうね。 この言葉の語源といえばやはり能からきているのでしょう。 社団法人能楽協会 をまずはご一読あれ。祝言能、式三番、等のキーワードでも 相当数のネット情報が得られ、やはり結婚式披露宴の 意味での祝言は祝言能が短縮された言葉なのか、 という考えが確信になります。

以上が前置きですが、飛騨方言では、しゅうげん、と言うよりは むしろ、しゅうえん▼○○○、と言われるでしょうね。 つまりは子音の脱落であろうというのが筆者の推察です。 また何故そうなったのかという理由ですが、やはり、げん、 という響きが飛騨方言では嫌われたのでしょうね。 また、えん、は宴にも縁にも通じます。 従って、祝宴、ないしは、祝縁、などという表記が 適当かとも筆者はかってに思っています。

ところが大西村では、むしろ、しゅえん▼○○、 といわれるのです。音韻を説明すると、子音の脱落+長音の短呼化、 という事ですが、こうなってくると表記は酒宴としたほうが良いでしょう。 もっとも知り合ったきっかけが酒縁、などという 陽気なカップルもあるでしょうね。 つまり酒縁は酒宴に限る。 ただし酒乱となれば祝言▼○○○は直ちに愛の終焉○●●●。 さて佐七の家内は元々は飲まないのですが、長年、私の晩酌に 付き合ってよく飲むようになってきました。 この年になって、やっと酒縁です。

酔っ払いの佐七のおまけの一言ですが、西洋人はジューンブライドといって六月の結婚を ありがたがる不思議な民族です。 ジューン・六月の語源は、愛の女神ジュノーから 来ているからだそうで、 こんな事は誰でも知っている事かも知れませんが、 実はジュノーも日本語が語源なのかも。もしかして
しゅうげんのう・祝言能 −>しゅうのう・祝能(二拍が脱落) −>ジュノウ・Juno (語頭の濁音化)
という事でないかろ? 意外な所で日本語の伝統芸とローマ神話との つながりがあるかもしれないんやぞ。 しゃみしゃっきり。
酔っ払いの佐七のおまけのとんちクイズ
亀が死んで神様になりました。 男の神様ですか。女の神様ですか。
答え 愛の女神、その名も祝能。かめがかみになった、メがミになった。

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