旧大野郡久々野町の郷土史本の方言紹介部分に、孵化して殻を割る事を、
がいをわる、とありました。
ですから殻の事を飛騨方言で、がい、ですが、多少の
説明が必要ですね。
実はがい、は殻が訛った言葉ではありません。
外側が訛った言葉です。飛騨方言では中身・殻の事を中側・外側、
といいますが、外側は単に、がわ、という事もあります。
中身は単に、み、という事もありましょう。
筆者はむしろ、がわを割る、といいます。
"この果物ぁがわもたべれる"
などといいます。如何にも少年佐七の言いそうな事、それは
メロンの事か。
実りの秋に(食べられる)ガワとは、実は皮の濁音化ではなく、
外側の省略化でした、ふふふ。
大西村では、うーむ、皆が、ガワを割る、というような
気がしますが、単語の訛り具合というものは村によって、また
人によって微妙に異なるのでしょうね。
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