飛騨方言ではスズメバチをヤカンバチといいます。
俚言ではないかと思います。先ほどのネット検索の結果ですが、
なんと一件のみ、あんきにかたらまいか飛騨っちblogさんです。
スーパー俚言という言葉を造語してこの方に捧げましょう、本年の飛騨方言十傑に
いれてもよいかと。
さて雀のように大きい不気味なヤカンバチです。別名がクマンバチ、
熊のようにどう猛だからですね。都会の皆様は、うーむ、見た事がないでしょうか。
マジで怖いですよ、この蜂だけは。刺されたら死ぬ。
例えば飛騨にもミツバチみたいなのが天然に巣を作っている事があり、
それじゃあ採ってしまって蜂の子を食べてしまおう、という事で
蜂の巣を採ると蜂の子で腹の足しにはなるし、大人には、あらまごくろうさん、
蜂の巣退治をしてくれたの助かるわ、などと感謝されますから
巣を見つけ次第、とにかく採ればよい、それにミツバチに
刺されてもちょっと痛いだけ。実は私の父は養蜂家でもありました。
なんと佐七さんの庭先にミツバチの箱がいつも置いてあったのです。
父が手馴れたしぐさでミツバチと戯れるものですから私のミツバチ
に対する恐怖心など無いにも等しい。
がしかし、かたやスズメバチです。雀のように大きい蜂で熊のようにどう猛な
別名クマンバチ。刺されたら死ぬから巣には絶対近づいてはいけないと
父から教えられて私は育ったのです。
以上ですが、あきれるほど長い前置きでした。ヤカンバチの語源が本稿の
テーマですが、やかましい蜂でしょう、これ以外には考えられません。
ヤカン・薬缶は全く関係ありませぬ。
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