大西佐七のザ・飛騨弁フォーラム

なんか変な名前の飛騨のホテル・スペランツァ

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ただ今ですが、仕事の合間に郷土飛騨の調べ物を少し しておりましたら、ふーむ 飛騨古川スペランツァホテルのお名前が。 早速、この少しばかり聞きなれない名前を検索してみますと、 どうも昨今の洒落た流行語のようですね。 服飾、アパレル、あるいは女子サッカーリーグ名、 東京にスペランツァという外食大手があるようですが、 イタリア料理という事なのでしょうね。スペルが speranza これを頼りに早速、世界のホームページを 検索するとミラノに同名ホテルがありますが、 古川町のスペランツァホテルとは無関係であろう事は 書かずもがな。ミラノのホテルの記事を読んでも、 古川スペランツァホテルの記事を読んでもどこにも 語源の情報なし。

そこでイタリア語−英語辞書がないか検索し、ホイすぐ みつかった、引いてみると speranza - hope, wish. なるほど、強いて和訳すれば希望旅館だったのか。 でも、早速に同ホテルの食事をチェック、 在郷料理(親鸞聖人の御徳をしのんで開かれた報恩講にちなみ 昔ながらの田舎料理で前菜、造里、炊き合わせ、焼物、朴葉みそ、 そば、茶碗蒸し、水物、味噌汁、香物、御飯)、 和ローソク会席、飛騨牛づくし、古川やんちゃ祭り弁当 と続きますがイタリア料理はまるで無し、 これで上記の東京の外食大手スペランツァとも 全く業務提携していない事がたちまちに わかってしまいました。情報というものは このように活用するものです。

それにしても感心させられますのは、 同語でネット検索しますと実は日本のホテルとしては たった一軒・飛騨古川スペランツァだけが ヒットするというのは立派なものです。 ですからユニークな名前、一発で覚えてもらえるのでは、 というお気持ちで名前を考えられたのでしょう。 敬服します。実は話が戻って、イタリアのホテル検索では  speranza が複数ヒットするのです。つまりは既に イタリアではホテル名としては一般名詞化しつつあるのです。 

旅館・旅籠・民宿ならばやはり和風の名前でないと おかしいと思いますが、モダンな瀟洒なホテルなら 片仮名も良しとしましょう。ただし新幹線のぞみを スペランツァと改名したい人がいたら国賊でしょうね、 イタリア人観光客は喜んで乗車するでしょうが。

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